海外のコージーミステリーが大好きなので、今までいろんなシリーズを読んできています。
(以前、今まで読んできたほんの一部について書いています⇒コージーミステリー)
今のお気に入り、シリーズで楽しみに読んでいるのが「アンティーク雑貨探偵」のシリーズです。
私もアンティークやヴィンテージの雑貨が好きなので親近感を覚えてブックオフで買ったら内容も面白く、また興味深かったのでシリーズ4冊そろえました。(ブックオフに出るまで時間かかりましたが)
アンティーク、ヴィンテージ、日本では骨董、それらの蒐集というとえらくお金のかかりそうな趣味ですが、この本の主人公が執着して集めているのは古いボタン、ベークライト(昔のプラスチック)のアクセサリー、写真、ハガキ、手紙類、鍋つかみとかキッチン雑貨、植木鉢など、どこの家にも眠っているようなジャンク、古いガラクタ。
それらへの執着と蒐集癖が尋常でないため、ため込むだけため込んで家の中がとんでもない状態になっている主人公です。
ちなみに作者のシャロン・フィファーさんも物語の主人公ジェーンが執着して集めるもの、そのまま同じものの蒐集家だそうです。自身を投影している主人公みたいですが、おうちも同じなんでしょうか?
私の場合は好きといっても集めることはなく、持っているアンティークやヴィンテージのものといってもガラス製品(花瓶とか小物入れとか写真立てにグラスとか、、)、ガラスものもバカラのアンティークなんてのだとものすごく高いんでしょうが、私のはそういうのではなく、ただ100年以上前の古いもの、というだけ。普通の人が普段に使っていたものです。だからジェーンの気持ちがわかる。ジェーンは家族からも親友からもなんでそんなものを欲しがるんだといつも呆れられていますが、ほんの少しだけ実用で取り入れてる分には、家族には好き好んでそんなガラクタを使っているということはばれません(笑)
写真立ては写真立てとして使ってるけれど、あとはガラスのゴブレットとかボンボン入れとかに本来の用途無視でピアスを入れたりヘアゴムを入れたりといった使い方で、生活で使う分だけ。(断捨離時には入れ物関係、新しいモノを処分したという、、、全くの無駄使い(^^;)そして今、もともと持っていたものがこれもあれもとヴィンテージになりつつあって嬉しい!(ほぼ食器)とそんな感じです。さすがにアンティークの域は無理です、まだ(?)63年しか生きていないから。
ジェーンと唯一同じなのがベークライトのアクセサリーで私も持っています。ジェーンが夢中になっているシーンでは「おお!」となり、すぐ影響されるタチだし、なんだか価値のあるもののように思えて(自己満足)最近そればかりつけています(笑)アクセサリーと言ってもピアスのみ、ほんの数個ですが。年とってから重いアクセサリーがつけられなくなり、軽くて楽につけられるから還暦過ぎてからつける機会は増えていたところでした。
主人公のジェーンにとってはお宝でも、ほとんどの人にとってはガラクタ。
お宝扱いする人のほうが少数とはいえ、好きな人は好きなわけで。高価なアンティークやヴィンテージでなくとも、古いジャンクが好きで欲しがる人もたくさんいるから商売として成り立ち、ジェーンは骨董商に商品を卸す「ピッカー(拾い屋)」です。
ピッカーとして毎日様々なセールに出かけていくシーンが日本ではなじみがなくとても興味深いんです。そして、実家を片づけている最中の身にとっては実にうらやましいんです。
ジェーンが出かけていく様々なセールの中で「これが日本でも普通にあったら!!」と思ったものが「エステートセール」
エステートセール⇒家の所有者の引っ越しや死亡などで家を売却する前に、本人や遺族が家財を売り払うセール
たとえば、サービス付き高齢者向け住宅に引っ越す老婦人の家のシーン。
家の中のものをそっくりそのまま置いてその老婦人は高齢者向け住宅に引っ越す。
セールを取り仕切る業者が、家の中のもの何から何まで売ってくれる。で、そのセールにはピッカーたちが早朝から整理券を求めて並ぶんです。それほどの人気で、家具を始め、キッチン用品、食器、本専門のピッカーとか、洋服専門のピッカーとか、ジェーンのように自分の好みのもの中心にありとあらゆるものを買うピッカーとか、趣味のものに群がるピッカーたちとか、家の建材専門もあり、床板とか梁とか、ドアノブや扉の蝶番まで売れるんです。
所有者本人は持て余して何十年もしまいっぱなしだったりで、カビだらけだったり埃だらけだったり、、、そのせいでピッカーを数年やるとみんな喘息になって薬を持ち歩くなんてシーンまであります。そこまでほったらかしだったガラクタでも、たとえ1ドルでも売れるんであればチリツモで家一軒まるごと分だとなかなかな金額になりそう。
まさに今、妹と2人で母の家を片づけ途中。春になったら2回目をしようかと母と妹と話したばかりです。
実家の片付け 第一段階終了 お金を払って捨ててもらうんですよね、、、
エステートセールは埃だらけでもなんでも1つ1つ買ってくれるんですね。最後は中身のみならず床板まで、、、
日本にもエステートセールというものがあったらよかったのにな~~
母の家なら食器はすべてヴィンテージよ、本も絶版のものだらけよ、
最後に使ったのがいつだかわからない、古い糸や裁縫道具ギッシリのレトロな裁縫箱とか、様々なボタンが詰まった缶とか、何十年も使っている鍋つかみとか、それがお宝というなら母の家にももちろんあるわ!