高齢の母は一人暮らしなので、私と妹で週に1度は様子見がてら家に行きます。
母は今のところ元気ですので、3人でお茶しながらおしゃべりをして過ごします。
母も高齢ではありますが、私だってもう還暦、妹も57歳なので
3人とも度忘れ物忘れがすごく、何も難しい話題ではないのに、
1つの話題について話すのに昔の10倍は時間がかかっています。

人の名前が出てこない、本の題名が出てこない、映画のタイトルが出てこない、
何もかもが忘却の彼方・・・

ドラマの中の女優さんの話をしていて
「このあと〇〇の弟(ドラマでの役)と結婚するのよね」
「〇〇の弟??どの人だっけ(ドラマでの役名を覚えていない)」
「△△の養子になった人よ(唐突に何年か前のドラマの役)」
「わかった、あのお坊さんね!(〇〇の弟はお坊さんの役)」
「お坊さん???違う違う!(△△の養子はお坊さんではない)」
「え?違うの??(せっかく当たったのにw)じゃあ誰だろ??」
↑最初の話題、女優さんのことはこのあと忘れ去られる

2日ほど前に読んだばかりの本について感想を言うだけなのに、
「あれ、誰のなんていう題名だっけ、やだ、度忘れしちゃって出てこない」
残りの2人が「誰?日本の作家?外国の?」
「いや、日本よ、ええと、どれもものすごく面白い!というわけではないけど、
読めばそこそこ面白い人よ」
↑永遠にわからなそうなヒントに2人はうんうんうなって考える

妹が「カメハメハ大王」のことを「ハメハメハ大王」なんて言うから
「やだ~~違うでしょ!笑」とツッコんだら
「ははは!私ったら変な間違い!カメカメハ大王だった」と大笑い。
「ちょっと~~wそれも違うでしょ!なんなの亀亀ハ大王なんて~~」とまたツッコんで大笑い。
↑カメハメハ大王の何を話していたのか忘れる。そもそもなんでカメハメハ大王の話なんてしていたんだろ??

帰るときには母が「そうそう、これ先週忘れて帰ったでしょ」と妹にスウェットを渡す。
「やだ~~そんな嵩張るものを忘れて帰ったの??」と呆れる私に、
母が「これはあなたのじゃないの?忘れていたわよ」とマスクを渡す。
玄関で靴を履いてもなお、1番若い妹が「やだ!お母さんからせっかくもらった煮豆、テーブルの上に置いたまま忘れちゃった、靴履いちゃったからお母さん悪いけどちょっととってきて~」と高齢の母をこき使うw

「何回忘れるのよ~」と人のことを言う私はそもそも先週母に借りたタッパー容器を返すつもりでショッピングバッグに入れて用意していたのに、持ってくるのを忘れた。
来た時から「ごめ~~ん!今日返すつもりだったのに持ってくるの忘れちゃった~」と忘れ物を謝る会話から始まったのでした。

母、87歳、娘2人がボケ始めてるのでは?と心配でボケている余裕がありません。