実家の母の家の片づけを始めてからよく考えるようになりました。

あんなに活動的で毎日のように出歩いていた母ですが、さすがに89才の今出かける先は朝のかつてのワンちゃんお散歩仲間に会うための自宅近くの公園、リハビリ兼ねた最寄り駅前のジム(プールのウォーキングスペースでの運動とお風呂のみ)、病院とスーパー。本当にきっかりその4か所だけ。どこも自宅から車で5分ほど。徒歩で出歩いているのは天候の良い日の朝の散歩だけ。それ以外の外出は全くなくなりました。

春の私の娘のウェディングフォトの見学、妹と2人で「たぶんこれがお母さんが電車に乗ったり歩いたりで都心へ出る最後になるんじゃないか」と話しましたが、おそらくそうでしょう。

片づけや掃除が大嫌いでさぼりまくった末、家の中がごちゃごちゃになり、高齢独り暮らしでの生活に家の中での転倒といった心配が出て来て急遽片づけることになったわけですが、意外に素直に片づけに同意したのも80代半ばを過ぎたとたんガクッと動けなくなってきた自分の身を自覚してのこと。

そんな母を見ていると今62才の自分が元気に動き回れる、好きなようにあちこち出かけられるのも順調&幸運にいってあと20年か、、、と思ってしまいます。

60代の今、「20年」はとても短くあっという間のことに思えます。
もうすぐそこに来てしまうんではないかと思えるほどに。

20才になるまでの人生は、とてもとても長かったです。
おおげさでなく永遠と思えるほどでしたよ。
「ノストラダムスの大予言」、子供のころ友達とも話題になりました。「1999年に人類滅亡!」と言われても「38才の時か~、、、38才?もうおばさんの中のおばさん?想像つかないな~」みたいな遠い遠い先のことでした(笑)

20才から40才までの20年も今思い返すととても長かったです。
20代の1番楽しく遊んだ時期、仕事に夢中の時期、主人とも出会ったねw結婚して出産、仕事、子育て、子供がらみの人間関係の始まり、子供がいたからこそ国内外、思い出せないほど多くのところへあちこち行きました。ここの記憶はもうパンパンです。だからとっても長い。

ところが、40才から還暦迎える20年は短かった、、、

40代はまだいいとして、仕事も辞めた50代からが異様に速い( ;∀;)

やはり「なにごともない人生」「毎日同じことの繰り返し」の日々は思い返すにも違いがわからず「あっと言う間」

私は母のような「出歩くのが好き、家にいたくない」性格とは真逆で、「家でのんびりするのが好き、出歩いてばかりは疲れる、めんどくさい」という性格です。だから「なにごともない人生」「毎日同じことの繰り返し」の日々は望むところ、そういう平坦な人生が良いとまで思っています。でも、ここまで記憶に残らずあっという間に過ぎ去るとちょっと焦り?恐怖さえ感じますね、、、あっという間に私も今の母の年なんだなと。