妹からLINEが来て見たら「アーなんとかドリなんとかの本、今読んでいるから回すね」とこれだけ。

これだけでも即座に理解し私も「インドリターンとかいう人のね、嬉しい!」と返信。

正しくは「アーナルデュル・インドリダソン」

アーナルデュル・インダリダソン印

アイスランドのミステリー作家さん。
2人とも大好きでずっと楽しみにシリーズを読んでいる作家さんなのにどうしても正しく名前を言えません。でも今回の私はいい線いってましたね、ほぼ合ってますよね?年下でまだ50代の妹に勝ったと思います(レベルの低すぎる勝負 笑)

登場人物の名前もいちいち難しいので読みながらいつもどの登場人物も噛み噛みで読んでいます。でも毎回とても面白いので楽しみに新作を待っている作家さんです。ちょうどアン・クリーヴスの「シェトランド四重奏」の2作目「白夜に惑う夏」を読み終わったタイミング、楽しみです。

その点英語圏はやはり日本人にとっては覚えやすく言い易い(英語での正しい発音では難しいのでしょうけど)名前ばかりで読み易いです。

「白夜に惑う夏」、1作目の「大鴉の啼く冬」に続き今回も面白かったです。季節が夏で前回の冬のような暗くて寒い陰鬱さはありませんでしたが、代わりに今度は白夜。夏でも爽やかな夏!眩しい夏!みたいな明るいイメージはありません。

ずっと消えない不気味な薄明りには、頭がおかしくなりそうだった。あそこの人びとがあんなにおかしいのは、陰鬱な冬と眠りのない夏という両極端のせいかもしれなかった。

悲しみは人の頭をすこしおかしくするものでしょ。それと、白夜も

などといった表現がそこここに出てきて、白夜のイメージは陰鬱で暗く不眠ノイローゼになりそうなものみたい( ;∀;)そこがまたミステリーに合っているんですが・・・

実は私も白夜は苦手でした。
仕事で行くわけなので、いつも2~3泊、長く滞在することはなかったけれど、毎回落ち着かない気持ちになりました。今でもその感覚はよく思い出せるんです。どう考えても暗いよりは明るい方が気分的には良いはずだし、夜遅くまで外で過ごしてホテルに帰る道々も明るくて人通りも多くて安心なはずなのに、なぜこんなにも不安定な気持ちになるんだろうといつも思っていました。そもそも私は60過ぎて年とった今はもちろん、20代30代の若い時でも夜暗くなってから出かけるのが大嫌いでした。夜は家でゆっくりしていたいの。若いころはそれが楽しかったであろう夜遊びだってあまりしたいと思いませんでした。だから夜明るいのは気分的にもこっちのほうがいいわと思えるんじゃないかと思っていたらそんなこと全然ありませんでした。夜も明るいなんて安心できそう、と思えますけど逆に落ち着かないあの感覚、久々に思い出しながら読みました。

私個人の感覚ですが著者とはその感覚が合うのかも?
白夜に魅入られてとても気に入る人だってたくさんいるのでしょうけど。