先日デパートへ行く途中、行き交う人たちの中、立ち止まって向き合っている2人が先に見えました。2人に近づいていくと、
ショッピングカートに支えられるようにして立っているかなり年配の女性が、スマホを手に立っている若い男性に「すみません、すみません、本当にすみません、」と何度もペコペコと頭を下げている。
高齢者が若い人になにやら因縁をつけられて、しきりに謝っているように見え、近づいたとき緊張しましたが、男性がスマホで検索をして道案内をしてあげていたところでした。
ちょうど横を通ったとき、女性が「迷ってどうにもわからなくなってしまったので本当に助かりました。」と言うのに「そうよねーー」と心の中で共感でした。
巨大ターミナル駅周辺って迷いまくったり、バカみたいに遠回りしてしまったりで、方向音痴の私は何度も行かないとなかなか覚えられません。その女性の気持ちがよくわかる。私も必要に迫られてGoogleマップでの案内にだいぶ慣れたけれど、それをスマホでササっと使いこなすまでは時間かかりました。生まれた時からスマホがある今の若い人たちは、私など想像できないくらいにスマホを使いこなしているんだろうなぁと思います。
その数日後、娘の家に遊びに行くため、巨大ターミナル駅始発の各駅停車の電車に乗り込んで座って出発を待っていたところ、初老の女性が若い男性に案内されるようにして乗ってきました。またもや女性のほうが「本当にすみませんでした、この電車じゃないのに」としきりに恐縮していました。
階の違う急行だか快速だかのホームにいて、そこでその男性に行き方を聞いて、各駅停車の階に案内してもらえたようでした。説明しただけではわからなくて、付き添ってあげたってことですよね。自分は快速か急行に乗るつもりだったろうになんと親切な、、、と感心してしまいました。
でも、歩いていても電車でどこかへ行くにも、あっちもこっちも再開発で駅周辺がとてもわかり難い、本当に。パートで毎日のように通っていた時でさえ会社のあるビル以外へ行くとなると迷ったというのに、さらに大規模再開発、いつ終わるのやらでわかり難く、駅周辺地上はまだしも地下となると、超弩級方向音痴の私には迷宮です。電車も乗りなれた私鉄以外だと鈍行、準急、急行、快速、自分の降りる駅はどれ??となるし、ホームも違うし案内板見て乗っても間違えたりします。都心は巨大で複雑過ぎる。
この先年とともに、2人のようにわからなくなってまごついて、人に聞く機会も増えていくんだろうなと、ひとごとではない思いです。
道を聞く場合、私は同年代くらいか、年代上くらいの人が聞きやすい、親切に教えてくれる、と思ってきましたが、聞くなら再開発でどんどん変わっていく街に慣れるのも早く、スマホでパパっと素早くあれこれ道案内してくれる若い人のほうがいいのかも。
それにしても、今時の若者は親切ですね。たまたま?人による?聞く方にもよるのか?
聞く方の態度にもよるところが大きいでしょう。私も先の2人のように、親切に教えてもらったり案内してもらえるような謙虚で可愛げのあるおばあさんにならねば。