早朝5時から「看護師さんたちの自分への態度が酷くて我慢ならないのでもう帰る」と電話してきた母。その日の午後、面会に行ってきました。

妹だけでなく娘、そして妹の息子甥も一緒でした。

コロナ以降面会時の規則が厳しくなってしまい、病室に入れるのは1度に2人まで。
最大で30分までと時間制限もあるので、当初の予定では母大のお気に入りの孫2人を先に病室に行かせれば、そこでご機嫌となってそのあとの私たち2人も楽だからそうしようと妹と言っていたんですが、、、

朝の件があったので、まずは私と妹の2人で先に面会することに。

母はおちついていて、術後でも元気そうで、レストルームで3人で話し始めたときは普通でしたが、話の内容はかなり変でした。

術後に意識が朦朧としたり幻覚を起こしたりすることは「せん妄」状態といってめずらしくないことのようです。母も主治医先生からそう説明を受けたそうです。

改めて話を聞くと、点滴を勝手に引き抜いてしまったことでシーツが血だらけとなり、後始末に来た看護師さんから「なんてことをしてくれたの!」と、母曰くものすごい剣幕で怒鳴りつけられたとのこと。それがとてもショックだったそう。

忙しい中、経験も浅い看護師さんだと多少言葉がキツくなることもあるだろうと聞いていましたが、だんだん話がどう考えても妄想だろうと思えるほうへ、、、

その騒ぎの後は、ナースステーション内にある見守り室に移って一晩過ごしたんだそうですが、母は「見守り室」のことは知らなかったので、「罰として入れられた部屋」ととらえておりました😅刑務所じゃあるまいし、懲罰部屋なんてあるわけがない。

この辺から妄想入り混じった(ほとんど妄想)話になりました。

その部屋は両隣がお爺さんだった、私は真ん中のベッドに寝かされた、お爺さん2人の唸り声が酷くて一睡もできなかった、そんな私を看護師さんたちが入り口から指差し、笑いながら話をしていた、のだそう。

見守り室だから、手術直後の人とか、看護師さんたちが常に見守れるよう配慮の必要な人が入る部屋なのよ。起きていられない状態でそこにいるから男女の区別なくても大丈夫なはず。お母さんの方を看護師さんたちが指差して笑い合ってたというのは、看護師さん同士の引き継ぎで、今入ったあちらの人はこれこれこういう状態で、とか話していたんだと思うよ、と、このくらいの説明にとどめ、あまり反論せず聞いておきました。

その後妹と2人で主治医先生から話を聞きました。母の話の前半部分は多少本当のところもあったようで、その時の担当看護師がきつい物言いをしてしまって申し訳なかった、と謝られてしまいましたが、やはり母の話は都合よく抑えられており、点滴を引き抜いた、だけのことではなく暴れまくった挙句そうなったとのこと😅

本人、暴れたことは一言も言わず。

まぁ、せん妄状態というのは意識障害なので覚えていなくて当たり前。逆に母がこんなに覚えていなくて自分は認知症かと主治医先生に聞いたそうで、その心配はないので心配なく、と言われました。先生には本当にお手数おかけし申し訳なかったと謝りましたが、お年のいっている方には本当によくあることなので大丈夫ですと言ってもらえました。

主治医先生は女医さんでとても優しくて感じの良い先生です。母は先生に訴えて話を聞いてもらえ、さらに大変でしたね、ごめんなさいね、と言ってもらったことで大満足しており、「私、先生に言いつけてやったわ!!先生は大変でしたねと言ってくれたのよ」と息巻いておりました。やれやれです。

全国の老親の介護や世話をしている同年代の方はたくさんいることと思いますが、そう思ったとき、今回の騒動でちょっと思ったことがありました。
長くなるので続きます。