重病な人と比べたら、高齢であること以外はさほど心配要らないことでの手術と入院のはずが、とんだひと騒動だった母。でもとても元気で昨日もジムに車で連れて行ったときにもプールでいつも通りのウオーキングもでき、一安心です。
今回の入院中に自分の母親がせん妄状態になり、その言動を目の前で見聞きしたことで、認知症の介護をしている方の苦労がよくわかりました。
90歳近い年齢で身体が年々自由に動かなくなってきても頭はしっかりしている母、性格がきつく自己中でプライドが猛烈高いときているので、カチンときたり険悪になったりと振り回されている感が大きいんですが、それこそが母(-“-) 若いころからと同じ母に若いころからと同じように振り回されていることは変わらないわけです。
せん妄状態で看護師さんたちが私のことを笑っていた等切々と訴える母は、完全にそれが事実だと真顔。真顔で次々おかしなことを言う。話し方もひそひそと悪口を言う口調で全く母らしくなくまるで別人。
母はこのブログでは悪口ばかり書いておりますが、もちろん良いところもいろいろとあります。竹を割ったような性格ですので「ちょっとちょっと実はね、、、」とこっそり人へ他人の悪口を「あの人ってば、こんななのよ~」とか、漫画やドラマにあるような、そういう人の陰口を言って回るようなところは全くありません。むしろ逆で、新しい人でもどんどん自分から話しかけて仲間の輪に入れてあげるような人です。親切で社交的。ワンちゃんの散歩仲間は母が中心で広がっていったようなところもあります。
病院を後にしたとき妹が「完全に思い込んじゃっていたよね。でも認知症の人ってあんな感じで『私のお財布とったのあなたね!』って家族に言ったりするんだね」と言うのになるほどと思いました。
母のようにもともとの性格がきつくて私と妹もそれにそっけなく、時にこちらも負けじと感じ悪く返していたりしていても(娘から鶏が先か卵が先かみたいに言われるくらい(-“-))、別人のように人の悪口を言う母にはショックを受けましたので、ずっと穏やかで優しかった母親が形相まで違ってこちらに人の悪口を言ったり、ましてや攻撃の矛先を家族に向けてきたりしたらショックを受けるどころじゃないでしょう。精神的にものすごくきついだろうなと思います。
身体が動かなくなってきたときの世話は、世話をするこちらだってもう老人と言われる範疇に入っているわけですからキツイ。でも自分の親が別人になってしまってその物言いに振り回される毎日は肉体的なキツさの比じゃなさそうだと、たった1回の母の状態で理解できました。
頭はしっかりしていて、いや、年をとって身体がきかなくなってきてその分よりわがままに、自己中になってきている母にうんざりすることが多いですが、それこそが母、90歳間近でもそのままの母であることはうんざりだけど幸せ(?(-“-))なことなんだと思います。