母、無事退院しました。当初3週間と言われましたが、元が健康ですから89才にしてはとても回復力が早く、予定より少し早めに退院できました。

妹と2人で退院予定時間に病棟のステーションに行くと、看護師さんが病室の母に伝えてきますと、歩き出したその視線の先のコミュニティルームに母の姿が!

あわてて看護師さんを呼び止めてもう母がすぐそこにいることを伝えると「あら~」とちょっとびっくりした表情(^^;

なんと、もう着替えも済ませ、身の回りの荷物を全部まとめて待っていたんでした。
荷物も10日以上入院していましたから、大き目トートバッグ3つの量です。入院中着るものやらいろいろと持って行ったりもしていましたので、妹と2人であっちの引き出しこっちのクローゼットと荷物を忘れ物のないように詰めるのに少し時間かかるだろうなと思っていたので、1人でそれらのことをやり、迎えの時間には病室を出て待っていたのだと思うとびっくり、しかけましたが、そうだった、母はこういうしっかりした人だったなと。

退院できるほど元気になったとはいえ、母の場合は一時退院のようなもの。完治ではなく、このあとまた2度目の手術です。けっこう母の愚痴をあれこれとブログで書いてしまっていますが、人には長所短所があるもの。母の長所はこういうしっかりしたところです。自分でできることは極力やる姿勢は年をとっても変わらずです。

入院中も初日のまだ衰弱している時こそ、美容院の予約キャンセルやら生協の注文品の受け取りだのを頼まれましたが、その後落ち着いたら通っている整形外科でのリハビリや診察のキャンセル、保険会社への連絡などは自分でやっていました。

父が亡くなったのは69才の時。亡くなったときも早すぎると悲しかったですが、今私が62才、今年63という自分の年齢を思うと本当に父は早くに亡くなってしまったんだなと思います。今の私の年から6年余りかと。

母はその時から1人暮らしですが、頼りなくて手がかかるタイプの人ではありませんので、1人になったから心細いとか、年だからできないとか、弱音を言うようなことはほとんどなく、強くたくましく生きてきました(笑)それは、私と妹にとってはとてもありがたいこと。

思えば母の母、祖母は母とは真逆の家で過ごすのが好きな人でしたが、出歩くことなく運動もしなかった人なので80代半ばでインフルエンザで寝込んだことをきっかけにそのまま寝たきりの介護生活となりました。母が起きてちゃんとリハビリしたり歩いたりするよういくら言っても嫌がってダメだったそうです。出好きの母に限ってはその心配は全くなく、今回の入院でも自分で歩いても良いとお許しが出たら速攻自分で売店まで毎日行ったりと院内を歩き回っていた様子です。入院後半、面会に行ったときコミュニティルームにすたすた歩いてきてびっくりしました(笑)

でも、次回は全身麻酔での手術&入院の予定ですから、89才と高齢の母にとっては今回よりもずっと大変な入院になると思います。退院後も1人でできなくなることがどんどん増えていくことと思います。強い人なので本人めげていないのはよかったですが。強い性格に振り回されてきたわけですが、人生終末期にはその強い性格で手がかからず助かっていることも多いです。

さて、無事退院し家に帰ってきた母ですが、みんなで家の中に入っての感想は、、、

何もありませんでしたw

やっぱりねー!と言う感じです。家の中がスッキリしてキッチンなど水回りも見違えるようにきれいになっているんですが、母、全く気付かず、何の感想もなしでした。家がきれいで片付いていることがとても重要なことである私とは本当に価値観が違うんですよね。