妹と2人、暑い中でもひーひー言いつつ、誰かがしないといけない片付けと掃除をしていると、「お母さんってさ~~結局最後まで片付けも掃除もしない人生だよね~」と愚痴を言い合いたくなる老姉妹です。

片付けも掃除も自分では一切しない人生。そういう道を歩んでおられる方々、たくさんおられると思います。メイドさんとか執事さん任せで。それはその方がそれなりのお給料をそういう方々に払っているわけで。そもそもそういう方々は豪邸住まいで1人で掃除をするのも無理な暮らしぶりなんだと思います。

でも母の場合はフツーの広さのフツーの家で、80代前半まではピンシャンしていた専業主婦。

昔々、50年以上も前、祖母が遊びに来ると家の中が一気にきれいになって子ども心にもとても嬉しかったのを思い出します。妹と2人で「おばあちゃんが来ると家がとってもきれいになるね!」と無邪気に喜んでおりました。母の前でも言っていましたが、他人の前でそんなことを言ったら怒りMAX、あとが大変でしたが、祖母の前では全くそんなことはなく穏やかにみんなで笑い合っていました。子供なのでおかしなこととは思いませんでしたけど、変な家族ですね( ;∀;)

夏休みなど長い休みは妹と2人で祖母宅に遊びに行き、そのまま泊って何日も過ごすのが習慣でしたが(今考えると日帰りで遊びに行けばいいような近さだったんですけど)、祖母の家は片付いていて掃除も行き届きとてもきれいでした。そして祖母は早起き、子供なので私たちも早起き、早朝から祖母の作ってくれた朝ごはんを食べて、優しくて穏やかな祖母のもと、1日中、1度も怒られることなく自由に庭やきれいな家の中遊んだ(勉強なし!ピアノのお稽古もなし!これ重要w)のは楽しい思い出です。母は非常に寝坊で休日の朝はなかなか起きてきませんでしたから。

祖母から聞いた母の話で、子供のころにはスルーしていたけれど、大人になるにつれ「え?それってどうなのよ?!」と思ったこと。

「おしゃれで美容院には1週間に1回行っていた」
「結婚後も仕事は続けていたから、2人が出勤した後に新居の様子を見に行っていた。いつも家の中が散らかったままだったので、それを片づけて掃除洗濯をしてから帰ってきていた」

おばあちゃんったら、共働き時代だけでなく、その後子供(私と妹)ができて仕事を辞め専業主婦となってからも遊びに来るたびせっせと片付けと掃除をしてくれていたわけですね。そのころの記憶は私の中にしっかりとあります。妹もです。美容院の話なんて、その後の浪費家っぷりの片鱗が見えてるじゃありませんか~~おばあちゃん、楽しそうに話してくれていましたが、母親として娘にちゃんと諭してくださいよ、と言いたかった。

身体が悪いとか、何かしらの理由があるならともかく、母は非常に健康な人。

昔からすごく元気な人だったので毎日出歩いていましたし、89才の今だって同年代の中ではしっかりしているほうだと思います。でも昔から今に至るまで、必ず体調が悪くなる日もありました。出かける予定のない日(笑)

外出予定が何もない日は「今日はなんだか体調が悪くて何もできないのよね、、、」がお決まり。これ、私たちが結婚した後も延々続きました。体調が悪いと言う人には何も言えませんし、私も妹も結婚後は実家のことはもういいかという気持ちが大きくてほとんど何も言いませんでしたが、父が亡くなったあとがやはり、家族への言い訳をしなくても良くなって、散らかり具合も拍車がかかったように思います。

大人になってからは「おばあちゃん、しつけの仕方間違えたんじゃないの?」と妹とよく言っておりました。なんでもかんでも親のしつけのせいにするのは間違ってると思いますが、こと母のだらしなさ、我がままさに関しては祖母の甘やかしも絶対に関係あると思えますよ。

89才の今、「今日は体調が悪くて、だから何もできないの」が老衰で今度こそ本当のこととなりましたので、そう言われれば代わりにやりますけど、考えてみたら昔は「ウソだろ!」と思いつつも代わりにやっていたわけなので、変わらないわ!