もしも私と妹に兄か弟がいたら、母の態度はきっとだいぶ違ったであろうことは想像できますが、たまにそんな話を妹とすると必ず「子供が男の子だったらきっと大変なことになってたかもよ⁈うわーー想像しただけで怖い!」という結論になります。

母はとても頭の良い人、加えて勉強大好きなので、子供のころはもちろん、こっちが成人してもなお、頼もしいといえば頼もしい人でした。子供のころは学校の勉強も難しいことでも何でも、成人してからもいろいろと物事をよく知っていて答えてくれたし。ネットのない時代、かなりすごいことだったかも。洋裁が得意で子供のころからずっと私と妹はしょっちゅう洋服を作ってもらい、お揃いで可愛いワンピースなど着せてもらっていたので近所でも「まあ、可愛いわね」などとよくほめられていました。活発で運動神経も良く、ジムなどないあの当時、主婦のテニスサークルのようなものに入ってテニスをしていたり、社交的でリーダーシップがあるので私と妹の通う学校のPTAでも毎年役員、毎年大活躍、なので担任でもない先生が私たち姉妹のことを知っているといった具合。

これ、家庭外でとっても目立つ母親ですよね、「優秀な母」として。

これで性格が穏やかで謙虚なら理想の母親でしょうが、そこは真逆、自分に自信があるから強気。見栄っ張り、感情の起伏が激しく、自分の思い通りにならないとすぐに怒る、怒る時はヒステリックで爆発型。愛情はあるけれどその方向性はひたすら支配的で、「あなたたちのため」と言いながらも見栄っ張りで目指すところがべらぼうに高い。

これで子供が男の子だったら相当に期待されて苦労したんじゃないでしょうか。
しかもおかしな方向性の溺愛タイプだし。それが息子へとなると、、、想像しただけで怖いんでした( ;∀;) 私と妹は性格そっくり、母の社交性とかリーダーシップとれるところとか全然受け継がず、勉強好きなところは受け継ぎたかったけどそれもなし。なまけものなのでテキトーに受け流して生きてきました。あの時代はまだ「女の子だから(どうでも)いい」という考え方があったのも事実。母も最後はそれであきらめてくれたことも多数。これが素直な男の子だったら母親の期待に応えようとがんばっちゃったかもしれないし、母ももっともっと執着していた可能性が高い。

美人でスタイルも良いので着飾ることが大好き、家事全般大嫌いで外出好き、買い物大好きで浪費家。見栄っ張りで外の顔と違う内の顔は絶対に見せていませんでしたが、家ではだらしなく物は出しっぱなしで片づけない、掃除しない、ザツでモノをよく壊す、、、外では綺麗にしている人が家の中ではとってもだらしない、外では愛想よく家ではちょっとしたことでも激しく怒る。それが子供、私たちの口から他人にばれると猛烈に怒ったので私も妹も早い段階でそういうことは外で話さないものだと心得ていましたね。還暦過ぎた今、ブログに書いてやっと言えたって感じ。それでも母の友人知人、年代的にもネットでブログを見るなんてまずないのでこのままばれずに一生を終えそうですよ。

まぁでも、片づけ業者が入ることになり、90歳間近で他人にだらしない生活がばれることになりました。