岸本葉子さんのエッセイは、30代からずっと途切れることなく読んできています。「そうそう!同じ!」と思うことが多くて読んでいて楽しいです。
今回図書館で借りた「60代、かろやかに暮らす」
60代になってもなお、いえ、さらにもっと「同じ同じ!!」と思うことが多かったんですが、中でも今回「こんなことが同じとは!」と思ったのが、岸本さんのお宅には「妖精さんが住んでいる」ということ。岸本さんのお宅にもいるんだ!と。
私と妹の家に住んでいる妖精は「トムテ」と言います。
子供のころに「いたずらをする小人さん」=「トムテ」という認識が出来上がり、私と妹は子供のころから大人になってまで何かあると「トムテのせいじゃないの?」という会話をしております。
子供のころからトムテ、トムテと言ってきておりましたが、改めて調べてみたらトムテとは、「北欧の民間伝承に登場する小人の妖精で、クリスマスにサンタクロースのお手伝いをする妖精」だそうです。クリスマスの時期に読んだ絵本か童話で覚えたのか?「ニルスのふしぎな旅」の童話を読だときか?なんにしても姉妹でよっぽど印象に残ったんでしょうね。
岸本さんのお宅の妖精さんも、私と妹の家のトムテも、60代になってから頻繁にいたずらをするようになっておりまして、「置いたはずのものが、しまったはずのものがない」「そんなところにしまった覚えのないものがそんなところにあった」このようなことが頻繁に起こっていて、家中を探し回る羽目に、、、困ったことです。
子供のころは「ここに置いておいたお菓子がない!食べたでしょ!」「え~知らない、トムテだよ、きっと」と、このような会話をよくしていたものですが、大人になってから40代まではほとんど出てこず、子育てに仕事にと忙しかった時などは逆に、「あ~~朝起きたら小人さんたちが家中ぴかぴかにしておいてくれた!なんてことがないかな~~」などとこちらから小人さんの来訪を熱望しておりました。(「小人の靴屋」の小人さんと混同(^^; その場合にはお返しにミニサイズのお洋服と靴を縫ってあげないと、、そっちの方が大変だ)でも、50代後半くらいから思いがけないときにひょっこり出てくるようになり、60代の今は我が家に住んでいるとしか思えない頻度に、、、
さらに妖精さんもトムテもいたずらがエスカレートしています。岸本さんは妖精さんが外までついてくるようになってしまったそうですが、私の家のトムテもです。
岸本さんは出先で持っていたはずのコートだのホテルで預けた荷物のタグなどが「入れたはずのところにない!」という事態となり、焦って探す羽目になっているそうで、、、同じですわ、私もトムテに出先にまでついてこられて翻弄されております。
人懐っこいトムテは今では私の肩の上に座ってしょっちゅう私の頭を叩いているんじゃないかと思われます。トムテが私の頭を叩いて次にしないといけないことを度忘れしたり、出かけるにあたって持っていこうと用意したものを忘れる魔法をかけている。ここまでトムテになつかれてしまって、トムテの永住の強い意志を感じて困惑の今日このごろです。