ジムで出ているダンスレッスンで、ジム友がウエアの忘れ物をしたというので、個人用ロッカーに予備で入れていたものを貸してあげました。

都心マンションのほうから電車で通うときにはさすがにシューズやお風呂セット等、すべてを詰め込んで持ってくるのは大変すぎるので、引っ越したときにジムでは個人ロッカーを契約してそういったものを置いています。

1年以上たって個人ロッカーの中はじわじわと増殖(^^;

忘れ物の多さから、1度忘れると「ついでにこういうのもおいておこう」となった結果です。
今ではウエア一式、さらには下着やソックスの新品までおいてあるのです。ロッカー、パンパンです。

ウエアに関してはトップスとボトムをジップロックに入れて空気を抜いて圧縮したものを巾着袋に入れておいてます。それをそのまま貸したんですが、翌週返してもらってびっくり。

洗濯してピッシリとアイロンがけされたものが以前とは比べ物にならないくらいキッチリとジップロックに真四角に入れられていて、巾着袋の縁取りのレースのほつれていたところがきれいにかがってありました、、、いや、すごい気配りで恐縮してしまいました。

というか、ほつれたレースのまま平気で使っていた巾着袋が少し恥ずかしかったわ(^^;

思い出したのが昔読んだ童話です。

世界中の短編童話を集めたシリーズ児童書の中の1冊にあったお話で、どこの国の童話かも忘れてしまったんですが、「鍋を貸す」お話です。

欲張りな人をこらしめるオチのある童話で子供心に面白いな~と思って読んだものでした。

  • あるところに欲張りな奥様がいた
  • ある日山の民(たぶんそんな書かれ方だったと思う)が鍋を借りに来た
  • お手伝いさんが新しい鍋を貸そうとしたら「バカだね、そんな新しい鍋を貸すんじゃないよ、山の民はキレイ好きだから新品同様にして返してくれるだろうよ」と焦げ付いて穴のあいた鍋を貸した
  • 山の民が鍋を返しに来たら奥様の目論見通り、鍋は穴は修理され焦げは磨かれてぴかぴかになっていた

といったお話でした。
子供のころ読んだ童話を地で行く心遣いのジム友でした。

童話のオチですが、奥様が返ってきたばかりの新品同様になった鍋でミルクを温めようとしたらなぜかミルクが焦げ付いてしまい、3回くらいダメにしてしまう。ケチな奥様が「上等なミルクをこんなにダメにしてしまった」と嘆くと「それでちょうど鍋の磨き代分だよ」という山の民の声が聞こえた、というオチでした。

私の場合はレースのほつれを直してもらおうなんて思ってなかったから、童話の奥様のようなオチはないですよね!でも、私のことだから、何かで慌ててひっかけてせっかくきれにかがってもらったレースをビリッと破いてしまいそうだなと、日ごろの自分あるあるで、自ら余計なオチを作り出しそうだなと思ってしまうのでした。