実家の母からの電話で、
「東京ガスを名乗って『点検に伺います』と言われたので、来てもらう日時の予約をしたけれど、よく考えてみたら、ガスの点検、ついこの間したばかりだったのでおかしいと思った。」
「東京ガスに電話してみたら、そのような点検の予約はしていないと言われた。訪問日時を決めてしまって2人で来るということだった。断るにも連絡しようがない、その日になったら来てしまうので怖い、どうしよう」
とのことでした。
1か月ほど前、たまたま私と妹が母の家に行く週末に、ガスの点検が確かに来ていたんです。私もそれを覚えていました。とりあえず母には、その日はインターホンが鳴っても絶対出ずに居留守を使うように言いました。母が「玄関のすぐ向こうに来るかと思うと怖いので、警察に一応連絡したほうがいいかしら」というので「それはしたほうがいいと思う」と答えました。
いったん電話を切って母が警察に連絡している間に、東京ガスのHPで調べたら、やはり。
HPトップの1番最初に「東京ガス社員などを装った訪問や不審メール・電話等にご注意ください」とありました。
「主な手口」の1番最初に、
「ガスの点検等を装い、ドアを開けさせ、お客さま宅内に侵入して暴行し、現金やキャッシュカードを奪う。」
これは怖い、オレオレ詐欺のように現金を用意させておいて、それを渡すだけで終わり、のほうがたとえ被害額が大きかったとしても、まだマシじゃないでしょうか。家に上がり込まれて(ガスの点検だとこちらから案内して上がってもらいますもんね)、自宅が密室となって暴行現場となるなんて、想像しただけで恐ろしいです。このような例で殺されてしまった凶悪な犯罪、ニュース等で耳にしています。90歳という高齢ですから、殴られただけでも、縛られて長時間放置されただけでも、命を落としてしまう可能性が高いと思います。
警察への電話を終えた母とまた電話で話すと、警察からは「今そういう電話が多くなっています。」「その日は1日誰が来てもドアを開けないように」と言われたそうです。母に東京ガスのHPトップにまさに母にかかってきた電話と全く同じケースが出ていることを伝えました。
今回はたまたま、つい1か月前に本当のガスの点検が済んだばかりだったから、母も訪問予約日までの間に「何かおかしい」と思い始めたわけで、これが半年以上前のことだったら、当日本当にガスの点検だと信じて2人を家に上げていた可能性が高いと思います。まだボケてはいませんが、高齢で記憶力も日々低下してきている母ですから、2~3ヶ月前のことでもあやふやになり、ガスの点検時期だと信じた可能性が高いです。
本当のガス会社の点検がつい1か月前だったこと、その日がたまたま私と妹が母宅に行く日で一緒にいたこと。3人いる前で点検してもらって、その担当の人がとても感じよかったため、あとから3人で「すごく感じよい人だったね」と話したこと。これらで母の記憶がしっかりしていたことは、本当にたまたまのラッキーだったとしか言いようがない、、、と考えて、じゃあどうやって防げばいいのか?と思ったんですが、
訪問してきた人を家に上げて点検してもらうのはガスだけかなと。
様々な修理関係は自分から連絡して来てもらうので、向こうからの連絡で家まで来て、さらに中に上がってもらうのってガスだけ?ほかに思いつきませんが、何かあるでしょうか?我が家はオール電化なので、考えてみたら何かの不具合でこちらから連絡して来てもらうのではなく、東京電力の人が向こうから電話してきて家に上がるとか、そういうのはないです。
東京ガスのHPで調べたら、点検は4年に1回でした。
こちらにホンモノの点検はこのように連絡が来てこのように確認できる等、分かり易く書いてあります。
これ以外は、全部怪しいと思うくらいでちょうどいいかもしれません。
母に「4年に1度だから」と言ってもどうせ忘れてしまうだろうから、サバを読んで「ガスの点検はこの前済んでて、調べたら10年に1度だから、もうお母さんが生きている間はない。」(酷いけど、母の記憶に残るにはこのくらい言ってちょうどいいと思うの(^^;)
「だからこの先は、公共関係を名乗る電話がかかってきて訪問する必要があると言われたら、それは全部詐欺!訪問の約束をしたり家に上げたりしたらダメ!」と言おうと思います。