主人はちゃんと日程を組んで飛行機を予約し行動しているにもかかわらず、減便や乗継便のトラブルでえらい目にあっていますが、今から35年前の若い日のわたし、同期の親友と2人で自分たちのミスでとんだ珍道中をしたことがあります。(還暦の今も友達と言えるたった1人の親友です。この珍道中から早35年。長い付き合いです)

有給休暇をとって2人で10日間の日程でイタリア旅行を計画しました。
社員は飛行機の座席に空席があれば乗せてもらえるという券を使っての旅行です。
多くの会社で自社製品を社員割引で買えるといったことがあると思いますが、航空会社の場合はそれが飛行機の席。でも使い方はシビアで、チェックイン締め切り時に空席があれば乗れるというもの。ギリギリまで自分が乗れるかわからないし当たり前ですが当日どんなに空いていても予約などはできません。

なので連休、繁忙期、観光にすごく良い季節など、混む時期は避けるのが普通でした。
もしも、乗る直前に最後の1席空席があって乗れたとしても、そのあと出発ギリギリに駆け込んできたお客様がいたら搭乗した後であっても飛行機から降ろされます。
もしなんらかのイレギュラーでもあって1便でも減便になったらその分のお客様がずれこむのでガラガラだったはずの便が満席となって突然乗れなくなる可能性もあります。

そんなイチかバチかの賭けのような旅行、乗れなかったら貴重な有給休暇も無駄にするし、そのイチかバチかも行きと帰り2回もやらないといけない、心臓に悪いです。だから特に国際線ではまずする人はいなかったです。

それに、乗れたとしてもそのあとはとにかくおとなしく、他のお客様に絶対迷惑がかからないように細心の注意を払う必要がありますから(機内のクルーは全員どこに社員が乗っているかちゃんとわかっています)繁忙期の混み混みの機内ではとても大変。
背もたれをうーんと倒して爆睡だの、CAを呼びつけてやれ水くれだの毛布持ってこいだのできないですからw

だから旅行する人が少なく座席はガラガラの時を選んで旅行を計画するんです。
この時はヨーロッパは冬がお客様が少ないので、真冬、1月後半にしました。
イタリア各都市を回る旅程にしましたが、アンカレッジ経由でドイツのデュッセルドルフからルフトハンザかアリタリアでローマに入る予定を立てたと思います。どの都市経由でどのエアラインで計画したかはもう記憶がおぼろで不確かですが、とにかくローマに1番早く着ける組み合わせをちゃんと考えて時間の無駄なく、着いたその日もローマ市内をたくさん観光できるようにと計画しました。時刻表で便名と時間を確認し、数日前からヨーロッパ各都市行のどの便も空席が多いことも確認していざ空港へ。

当時ヨーロッパの各都市へ行く便は夜の8時くらいから10時くらいまでに出る夜間フライトばかりでした。
夜の空港を2人で大きなスーツケースをゴロゴロ引きずりカウンターへ。
チェックインカウンターで地上スタッフに2人で「空席があれば〇便、よろしくお願いいたします。」と券とパスポートを出したらば、なんと
「え??その便は先月までの便で今月はないですよ!(やだ、おまえら社員のくせに知らんのかい!)」と!!

えええーーーー!!!なんということでしょう、私たち2人とも1か月前の時刻表を見て計画を立てていたんです。そしてそのことに当日まで気づかず大きなスーツケースに準備万端で成田まで行き、社員なのに堂々と1か月前の便を指定して乗せろと・・・・

恥ずかし過ぎ!!💦

地上スタッフ、心の中でどんなに呆れていたことでしょうか。
呆れるを通り越して気の毒に思ってくれたかもしれませんね。大きなスーツケース引きずって成田まで来ちゃってるんですもんね。夜遅く閑散とした空港で哀愁漂っていたと思います・・

仕方なく「ヨーロッパのどこかの都市へ行く便、何か残っていませんか?」と聞いたらこの後出るジュネーヴ行が今日最後の便ということで、今日中にヨーロッパの都市に向けて出発できるならまだよかったとジュネーヴに行くことにしました。
でもデュッセルドルフからローマへの乗り継ぎ便もパァです。

真冬の夜遅いジュネーヴ行、ガラッガラでした。
ジュネーヴに到着するや否やとりあえず便数がいっぱいあるのはやっぱりフラッグキャリアだよね!とスイス航空のカウンターに直行。そしたらちゃんとありました!ローマ行が!

ジュネーヴからローマへのフライトは眼下にアルプスの雪景色がとても美しく見え感動。
親友と私は「ジュネーヴにも行けたし(空港内だけだけど)、アルプスの景色も見られたし(飛行機のちっこい丸窓からだけど)、こっちから行って正解よね!」と無理やりポジティブでした。

でも、ローマに着いたらもう夕方、真冬だからすぐに真っ暗、夜のスペイン広場へ行くだけで精一杯でした。行ったけど、夜じゃねぇ~と翌日また行きなおしました。
最初で躓くとほんと予定がずれまくりでした。

そして、この間違いはCAとしてあまりにも恥ずかしく、同僚には話せませんでした。