図書館にせっせと通っています。出不精でも徒歩数分、本がこれ全部タダ!となれば行かいでか。妹も都心に暮らした10年間、1番せっせと歩いた行先は図書館だったそうです。姉妹で似ています。

今回借りた中の1冊、岸本葉子さんのエッセイ「60歳、ひとりを楽しむ準備」は趣味の俳句について、またエッセイの書き方についてが中心で興味深かったです。中でも俳句について、初心者みんな共通するお悩みが、、、

「見ても何も感じない」

ですよね!!私も何も感じません(^^;
俳句をやってみたいと思ったことがないので、何も感じなくてもいいんですが、感性が恐ろしく鈍いのか?花や季節のあれこれを見れば自然と言葉が浮かぶのが普通なのか?と何も感じない、どうやっても何も出てこない自分が気にはなります。

中学高校と、現国の時間に1度は作らされましたよね、俳句。
1時間まるまる時間を与えられたとて、何も感じない、何も出てこない、無理やりひねり出して提出するのも恥ずかしいようなものを出しておりましたよ。

40代から俳句を始めて、エッセイストという文筆業である岸本さんでも、俳句入門書のQ&Aの回答に「感じたことをそのまま句にすればよいのです」とあると「それが難しいのに!」と怒りすら感じるそうです。

よかった、同じ人たちがいるようで(笑)

カルチャーセンターで働いていたとき、通信講座部ではいろいろな通信添削講座を担当しました。野外講座や教室を担当していた時は受講生は若い人もたくさんいましたが、通信になってからはほぼほぼシニア、私が担当していた中では短歌、俳句、そしてエッセイの3つは今思えばシニアにとても人気でした。というか、生徒さんは全員シニアだったかも?

毎月生徒さんから届く作品をチェックして先生に送り、先生からの添削済の作品をチェックして返送する。その月の優秀作佳作など先生が選んだ作品を載せた会報を作る、先生が選んだ生徒さんたちそれぞれの作品の最優秀を載せた歌集、句集、文集を作る、など、3つとも同じ流れでしたので当時は多くの作品を目にする毎日。

60代と今の私くらいから80代までのシニアの方々の作品が毎月たくさんでした。10人程度しかいない講座もある中、俳句、短歌、エッセイの3つはシニア受講生がとても多くて、その3つが自分の担当の中ではとても大変だったのを今でも覚えています。年を取るにつれ、何かしら思うことやあったことを文章で表現したくなってくるということか?私も60歳からブログを始めたし。

岸本さんも俳句の魅力について熱く語られていますが、やり始めたらハマるのでしょうか。
テレビはあまり見ない私ですが、友達が大のお気に入りで面白いからぜひ見て!と勧められてみた番組が「プレバト」。芸能人が俳句を作って先生がその場で添削する番組ですが、とっても面白かった。カルチャーセンターの時にもいつも思ったことでしたが、番組でも同じ、先生の直しが素晴らしいんですよね。ほんのちょっと変えただけで言葉が一気に垢抜ける。すごいですよね。それを見るのも楽しいし、なぜか自分もできるような気になる不思議。

プレバトで先生の直しを見ているといちいち「なるほど!」と感心するわけですから、通信添削で毎月毎月直してもらい、そのたび「なるほど!こうするのか」ということを積み重ねて行ったら確かに上達しそうですよね。毎月欠かさず送ってくる受講生ばかりの熱心な生徒さんの多い講座でした。

でも、できたものに関してはそうでも、そもそもできるまでに「何も感じない」のはどうすれば??(^^;