主人の運転する車で、妹も一緒に買い物に行く途中、後ろの車が右車線へ車線変更をしたとき、うちの車の後ろにガツン!!とぶつけながらも、そのまま幹線道路から右へ曲がっていってしまいました。
後ろの座席に座っていた妹が「今車ぶつけられたよね!」
主人「ミラーだよ、たぶん」
私「でもそのまま行っちゃったね」
3人とも気づいてはいたものの、こういう場合どうしようもない感じ。
主人も「まぁたいしたことないでしょ」とそのまま運転し、お店へ向かいました。ぶつけられたその時車内で話題にしていたのが、「ジムの傍若無人なおじいさんたち」のこと。
ジムはシニアだらけだけど、おばさんやおばあさんたちより絶対おじいさんのほうが、威張って怒鳴ったりと威圧的で態度悪い確率高いよね!と、主人も(本人もじいさんであるが)意見一致して盛り上がっていた最中。
ぶつけられたあとも、その話題に戻って盛り上がり、ついでに「さっきのミラーぶつけた人もおじいさんかも」「女性より男性のほうが、年とって運転技術や注意力が鈍ってきた時、若いころのままでスピード出したり、荒い運転そのままな人いるよね」などとジムの傍若無人なおじいさんたちと同様にして言いたい放題で、もうすぐお店というところまできて信号待ちしていたら、後ろについてとまった車から年配男性がおりてきて、運転席側の窓をコンコンと。
なにごとかと思えば、なんと「さきほどミラーをぶつけたものです。大変申し訳ありませんでした。」と!
聞けば、さきほどの右に曲がったところで同乗者を下ろさなくてはいけなくて、そのまま曲がってしまったが、ぶつけたことがわかっていたので、同乗者を下ろしてすぐ、抜け道を通って幹線道路へ先回りし、うちの車が来るのを待ってあとをついてきたそうで、うちの車が幹線道路から外れて曲がり信号待ちをしたところで降りて声をかけたとのこと。
主人は「どうせいくつか傷だってあるし気にしないで」と言ったものの、一応確認をというので信号を超えたところで車をとめて確認していましたが、新車でもないし小傷の1つや2つあるだろうし、たとえミラーで多少傷がついていてもほとんどわからないでしょう。主人もそういう対応していたようでバックミラーには笑って話をする2人。
車を運転している人ならたぶん同じかと思いますが、ミラーをぶつけられる程度のことはよく、とは言いませんがたまにあることだし、そのまま行ってしまう人も多い。
その男性も言っていました。自分もぶつけられてそのままにされてしまうことが何度かあって、その時はとても嫌な気持ちになったと。
とても誠実で、抜け道から先回り、車通りのない安全なところで声かけなど運転技術も確かな素敵なおじいさんでした。
「本当に申し訳ありませんでした」と何度も謝って去っていったあと、3人で「よりによって悪いおじいさんの悪口言っている最中に良いおじいさん登場って感じだったね」
妹が「こぶを取ってもらったおじいさんなのかも」なんて言うので笑ってしまいました。
ところで、今って昔話、民話とか童話などを知らない子どもたちが増えていると聞いています。若い人たちって「こぶとりじいさん」のお話ってわかるんだろうか?私なんかは「悪いおじいさんと良いおじいさん」と言えば「こぶとりじいさん」のお話がすぐ浮かぶけど、妹の冗談、今の子どもや若い人たちにも通じる?