「国宝」は原作を読んでいて、「とても面白く読み応えがあって一気読みしてしまった」本だったんですが、内容はほとんど忘れてしまっておりました。読んだ本、しかもとても面白かった!と感動した本でも内容をすっかり忘れてしまうってどういうことなんでしょうか、、、最近特に読む端から忘れていく感じなんですよね、、、本を読んで糧にするどころじゃないですわ。

それでもさすがに歌舞伎の世界のお話ということまでは忘れておりませんでした。映画化されて、歌舞伎の煌びやかな映像はさぞかし迫力あって見ごたえあるだろうな、歌舞伎の舞台のシーンを映像で観られるのは魅力だなと思っていたんですが、最近はすぐにアマプラとかNetflixに入ってきますから、テレビで見ればいいかなとも思っていました。でも、先に観た妹から「ものすごく良かった!ぜひとも大画面の映画館で見るべき!」と言われ行ってきました。

妹おすすめの通り、映画館で見てよかったです。とても素晴らしかったです。歌舞伎の美しさを迫力の映像美、音楽で堪能しました。なにより、主演の吉沢亮さん、共演の横浜流星さんの演技に感嘆しました。(大河主演で渋沢栄一と蔦屋重三郎のイメージですが 笑)何しろ歌舞伎、ちょっとやそっとの練習でそれらしく見えるようになるはずかない。どれだけ努力したんだろうか?と、役者さんってすごいなと思いました。

それと、人間国宝の女形を演じた田中泯さん、ホントに女形として生きてあの年になった人に見えてしまいましたよ(笑)

3時間という長さがちょっと心配だったんですが(最近お手洗いが近くて(^^;)、迫力ある歌舞伎の映像に魅入られて全然長く感じませんでした。レイトショーで観たので、日ごろ寝るのが早い主人は「途中で寝ちゃうかも」と言っていましたが、寝ることもなく隣で夢中でガッツリ観ておりました。おすすめです。