自由気ままな1人暮らしは続けたいけれど、高齢でいろんなことが面倒になってきたらしい母がしょっちゅう「昨日は何も食べられなかったわ。もう疲れちゃって」と言うようになりました。
母の理想は私と妹が毎日通って3食用意してあげることなんでしょう。
ですが、それはとても無理です。
母自身は自分の母親の介護の時、掃除や食事の用意をしていましたが、それは週に1度でした。

母は3人きょうだいで、祖母の介護が必要となったときは、独身で祖母と同居していた叔父が介護のメインで始まりました。母と叔母は週に1回ほど通って家事をしていたんですが、母はわりと早いうちから「自宅での介護はとても大変、施設を利用したほうがいい」と主張していました。でも叔父と叔母は「え?施設?それはちょっと、、、」と難色を示し、祖母自身も「施設なんて、親を捨てる気か!」と激しく抵抗して、そのようなことを言う母は「冷たい人間」として悪者扱いだったようです。

そのころ、そんな愚痴を母から聞かされていた私と妹は、現実的で先を見通せる母らしい、「母が正しいと思う」と話していました。
そして自宅介護をがんばった結果、仕事と介護の両方で叔父は精神を病み、共倒れ状態となりました。詳しくは書きませんが、きれいごとでは済まない悲惨さでした。そうなったとき、母と叔母は「では、代わりに私が引き取って面倒をみます」とは言わず、施設でした。最初から施設利用を言っていた母だけでなく、叔母もでした。叔父が面倒を見られている間は施設なんて!という態度だったんですけど。でもそれでよかったんだと思います。叔母は母と同じく今も元気ですから。叔父も時間はかかったようですが、その後回復しています。母たちが50代のころ、私は結婚して子育てに忙しかったころの話です。

そんな経験から母は「自分は施設に行く。プロの手を借りたほうがいい。あなたたちに面倒はかけない」と言っていました。

でも、いざ年をとり、自分のときとなったら、あらゆることにしぶります。
デイサービスもヘルパーさんも訪問診療も。

母は「頭がぼんやりしてくると、心の奥底にある本音が出ちゃうんだろうと思う」と言っています。
頭がはっきりしているときは施設はまだ必要ないと思い、ぼんやりしてくると本音が出て施設は嫌だと言う、人間誰でもそうなりそうだなと思います。

食事が満足にとれないのは健康上とても心配なので、ケアマネジャーさんから教えていただいた高齢者向け配食サービスを利用することにしました。
介護保険の給付対象外ですが、かなりリーズナブルな価格です。
私と妹の行く日を除く日すべての夕食の配食をお願いすることにしましたが、
母1人分の食材を腐らせないようにこまめに買い物する費用、光熱費を考えたら食費は減るんじゃないかと思います。

これもまた最初はしぶしぶ、だったんですが、ジム友のお母さまのように自分で電話して断ってしまうということはさすがになくて(笑いごとじゃない)、いざ配食が始まったらけっこう気に入っている様子です。
「美味しいし、楽だし助かる」と言っています。
持ってきてくれる人がとても感じよい人なのもよいそうです。
この配食サービスは、届けにいったときに母の様子がおかしい場合は、登録した私の電話番号に電話をくれるという見守りサービスも込みです。
なので配達の方は届けたついでに一言二言母と言葉を交わして様子を確認してくれているんだと思いますが、母にとっては物忘れ外来のお医者様の言うところの「いろんな人と接して話すこと」になっているので良いことだと思います。

なんにせよ、母が気に入ってくれたのはよかったです。
ちなみに母は自分の姑の時にはこのサービスを早々に利用していたんですよね。そんなことはもう忘れているでしょうか。