初期、もしくはMCI、とはいえ認知症と診断された母なので、これからは何かができないとそのたび「認知症が進行したのか?」と思うことになっていくんだなと思います。
普通はそれでいいんだと思いますし、むしろそういうことが目安になっていくんだと思います。
でも、母の場合は昔から自分がしたくないことはとことんやらないそのやらなさ加減が極端でしたし、
したくないこと=「家事(主に片づけ&掃除)、家にいること」であるので、
家事に関しては「認知症だから片づけられなくなってきてしまったんだな」と、普通のご家庭で高齢のご両親に関して納得できるところが、私の場合はこの先、認知症だから?やりたくないだけ?と判断が難しいと思うことが増えていくかも、、、
今回薬をなくしたとき、家の中を一緒に探しながら、部屋中モノだらけなのを「このような有様だから、必要なものが紛れてしまうのだ」ということをかなり強く言いながら探しました。ついでに「昔からとにかくモノがなくなる家だったよね」と言っておきましたが、これに関してはスルー、これから母はこういう場合「認知症だから忘れた」ふりができ、こちらには判断つかないのだと思うとなんだか腹立たしい。
今までは私や妹が一緒に片づけようかと言っても、勝手に触られるのが嫌なようで「あとで自分でやるから」(⇔大嘘)がお決まりのセリフで、絶対に手を出させようとはしませんでしたが、今回は初めてのチャンス。山のように積みあがったモノをどけながら「これじゃ必要なものがすぐに出てこないでしょう」「これが全部必要なものとは思えない」とさんざん言えました。いつもだったらこんなこと言われたら不機嫌な態度全開でふてくされる母ですが、今回はさすがに自分でもやらかしてしまったと思ったらしくおとなしく聞いていました。ちょっとかわいそうだったかも、傍から見たら認知症が始まった91歳の老母に酷い仕打ち(^^;
ところで、その積みあがっているモノ、部屋の中に置かれているモノとは、ダイニングとリビングルームの場合は98%くらいはすべて紙類なんです。書類、資料、請求書と明細書、手紙、記録やリスト、そして本。残りの2%くらいがそれらに交じった文具といった感じです。母の部屋は昔は70%服&バッグ、30%が本でしたが、今の母の部屋は99%本でしょうか。廊下や階段を埋め尽くしていたのも本類でした。
片づけられない人の部屋の動画などでは、使った食器とかペットボトルとか空箱とかが散乱していますが、そういった汚部屋とは違うんです。なので、「それは大事な書類だから」「あとで使う旅行企画の資料なの」「覚書だから」などと言われると手出しできませんでした。
80代後半で会長職その他、そういった資料が必要になるものなどは辞めているとはいえ、ボランティアだけはまだ続けています。そこは素直にすごいなと思いますが、さすがに、この積みあがっている資料や文書がまだ必要とは思えません。まぁ、母にとってはこれらが捨てがたい思い出の品なんだとは思いますが、、、
病院で再処方していただいたときの主治医との面談で「もし、薬の管理もできない、1日1回飲むことも忘れるようでしたら、訪問看護で薬を飲ませてもらってください」と言われました。そこで実は、、、と母の若いころから変わらない片づけられない性格の説明をすると主治医には笑いながら「それは大変だ、まぁ病気のほうはまだそこまでじゃないと思いますよ」と言ってもらえました。でも母には先生との会話の前半だけ伝えましたよ。介護の訪問看護で毎日来てもらうことになると。
すると、翌日母の家に行って仰天、
部屋がものすごーーく綺麗に片付いていました。
すべて捨てたそうです。
片づけるとなれば紙類だけって案外すぐに捨てられるもんなんですね。
「先生にはヘルパーさんに毎日来てもらって薬の管理をしてもらったらと言われたけど、まだそこまでじゃなさそうじゃない。お母さん、薬飲むの忘れずできる?」と聞くと「もちろんできるわよ」と。そりゃできるでしょう。どう見てもまだそこまでじゃありません。それにやる気になればまだこれだけちゃんと片づけられるんですから。
そうなんですよ、本当にどこかが悪くて片づけられない人じゃないのはわかっています。
私と妹の学校の行事の1つ、昭和の時代の先生が家に来る「家庭訪問」。この時は家の中からごっそりモノがなくなり家中ピッカピカになりましたし、お客さまが家に泊まるなんてときも家の中はしっかり片付きましたし、年末の大掃除はさすがにしており、ピカピカで新年を迎えていましたし。
ただ、自分がしたくないだけ。出かける用事が多すぎて家の中のことができなかっただけ。
私と妹が子どものころから結婚して実家を出るまでは、不機嫌な態度やヒステリーを起こせば、私と妹が部屋を掃除しました。私たちが結婚してからは父が怒らない程度に最低限。なので父が亡くなってからどんどんひどくなっていきました。でも今はやらないと「ヘルパーさんや看護師さんに毎日訪問介護してもらいましょう」となってしまうわけです。母が1番嫌なことを「まず週に1度から」(⇔初診の時、主治医からこう言われました)なんてのをすっとばして毎日に、、、(笑) 今までで1番切羽詰まってやる気を出さないとダメな事態となっているわけですね。脳の活性化にも軽めの運動としてもよいんじゃないかしら。
「お母さんは昔から家を片づけない人だったもんね。何も今認知症だからできなくなっているわけではないと思うのよ」と言うと、母は「そうよね!私は昔からこんなだったもの、認知症でできなくなっているわけじゃないわよね」ととても嬉しそう。昔は家が片付いていないとか掃除が行き届いていないことを少しでも言おうものなら烈火のごとく怒ったんですけどね、今はとても喜んで認めていますわ。