ここ10年ほど、本でもドラマでも、全く興味がなくなったのが高校生くらい~20代の若い人たちの恋愛ドラマです。
還暦も過ぎると「そんなのどうでもよろしい」とばかりに全く食指が動かない。読む気も見る気もおきません。

恋愛ものでなくとも、ミステリーが大好きでいつも何かしらのミステリーを読んでいますが、主人公が高校生の子ども、となれば、やはり読む気がおきません。でも、ホリー・ジャクソンの「自由研究には向かない殺人」みたいに、読んでみたらすごく面白くて気に入った!続編も買ってしまった、というものもあるんですけれど。だから食わず嫌いならぬ読まず嫌いせずに、話題のものは信じて読んでみてもいいのかもしれませんが、(「自由研究には向かない殺人」は映画化されてNetflixで見られるので近いうちに見たいと思います)この年になるとなにもわざわざと言う気持ちのほうが大きくて、手に取ることもなくなっています。

食指が全く動かない若い世代の恋愛ものと反対に、その設定だけで読んだり見たりしたくなるのが高齢者が主人公のものです。自分と同年代が活躍したり悩んだりするものが共感できていいです。

昔(中学生のころなので50年も前ですが、、、)読んだアガサ・クリスティのミステリーは、ミス・マープルもポワロも老人なので、今の私の心境にドンピシャではありますが、ほとんど読んでしまっています。読んだ本、かたっぱしから忘れていくというのに、アガサ・クリスティのミステリーは、たくさん読んだ中でも特に面白かったと思ったものは、どんでん返しのラストを覚えている。さすがに、ミステリーでそこを覚えているとまた読むということはしません。

アガサ・クリスティ以外で、シニアが主人公、面白そうなのってあまりないなぁ~と思っていたところ、「木曜殺人クラブ」を見つけ、レビューも良いので読んでみようと思ったものの、2,310円とえらい高かったので躊躇し、そのうち図書館で借りようと思ってそのままに、、、

そのまま忘れていたのですが、Netflixで映画化されているのを見つけ、主人公の1人が私の好きなヘレン・ミレンだったので見てみました。
主人公は高齢者施設で暮らす後期高齢者の4人。女性2人と男性2人です。
男性のうち1人はピアース・ブロスナン。ジェームズ・ボンドも後期高齢者か~

面白かったし、4人のシニアの活躍がやっぱりいい。原作はシリーズで3冊出ているのでやはり読みたいです。
2,310円だったのが今は文庫化されていて1,606円、、、それでも高いけれどとりあえず1冊、、、

ミステリーではなく、ロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダ主演の「夜が明けるまで」
2017年、今から8年前の映画です。


主演のロバート・レッドフォードがつい最近亡くなったばかりで、ニュースで見て、「もう89才だったのね」思ったばかりでしたので、見てみましたが、とてもよかったです。穏やかでとてもすてきなお話でした。孤独は何よりもつらい。80代、もう周りの目もなにも気にせず好きに生きていいですよね。だから個人的には「え?このままなの、、、」と、ラストが寂しい。