夜更かしできなくなってきたのは50代後半から徐々に自覚していましたが、やはり60代になってからが酷い、それまでと全然違います。
とにかく夜眠い!眠くなるのが早い、その日の朝早起きしたとか、ゆっくり寝てたとかには全く無関係です。そこだけとても正確に、夜8時くらいから眠くなってきて9時くらいでかなり眠い。
私は夜暗くなってから出かけるのはとても嫌いなんですが、反対に夜家の中で自分のしたいことをゆっくりといろいろとやるのは大好きなんです。すべての家事が終わってお風呂も入り終わってから寝るまでの間にやりたいことがたくさんあります。
今思えば50代がそれができるMAX、とても充実していました。子供関係の用事が全くなくなり、仕事もやめていろんな雑事がなくなり母もまだ若く元気だった50代、夜の時間がとっても充実していました。環境状況は老いた母の心配や世話以外では60代の今も同じなので、同じようにやりたいところですが、そのころの半分もできません、3分の1以下かも。8時9時に眠くなっていたら当たり前ですよ、晩御飯の片づけとか終えてお風呂に入ったらすぐじゃないですか(-“-)
自分が子供の時から年寄りはものすごく早く寝るなぁというのはわかっていましたけれど、いざ自分が年寄りカテゴリーに入ってみたら寝たくて寝てるんじゃないんだよと言いたいですわ。読みたい本があっても、それがとても面白くて少し前ならやめられなくて明け方まで読んじゃったよ~なんてタイプの本であっても、9時過ぎると眠すぎて頭に入ってこず、そのままソファでうたたねなんてこともザラです。
昔々、テレビの番組で100歳のおばあさんの長寿を祝う企画コーナーを見ていた時、「おばあちゃんは1日のうち目を覚ましている時間はわずかなので」ということで、その目を覚ますほんの一瞬の時を狙ってテレビクルーが待機していたのに、結局その企画コーナー内で目を覚まさず終わったことがありました。見ていて「そんなに長く寝ていられるんだ」と思った若き日の私。
いや、60代の今は「長く寝ている」こともできないんですよね。同じ年寄りでもその域はまだですわ。
8時なんかに寝たら夜中2時3時に起きてしまうので、がんばって10時くらいまでは起きているようにしているんですが、我慢できずに9時に寝てしまう日もしばしばで、たいてい4時5時に目を覚ましています。昔ながらの早寝早起きの元気なお年寄りそのままのパターンです。
ということは、まだまだ年寄りの入口、若いんだと思います(笑)
この先もっと年をとっていくと、赤ちゃんと同じになっていき、夜も早く寝て、昼寝して、さらに夕寝して、、と寝る時間が長くなっていき、1日のうちほとんどを寝ているようになるということでしょうか。
昔好きで読んでいた漫画、萩尾望都さんの「ポーの一族」
永遠の時を生きるヴァンパイアでも、一族の長である大老は、せっかくの永遠の時であるのに、そのほとんどの時を眠って過ごし、数百年に1度しか目を覚ましませんでしたね。主人公のエドガーはその大老が目を覚ましたタイミングで1番濃い血をもらうという設定でしたね。(何の話だ(^^;)そんな昔の漫画を思い出す今日この頃です。