図書館にせっせと通い始めた最初のころは、書架を見て回って、好きな作家、気になるタイトル、書評を読んで読みたいと思っていた、などなどで選んでいました。借りたい本があってもすごく小さい図書館で蔵書数も少ないので、その場にあることのほうが少なく、ほぼ毎回、周辺図書館や中央図書館からの取り寄せになる。なのでそうやって見て回って書架にある中から気になる本を借りていたんですが、最近はもっと効率的なやり方に変えました。(タイトルだけで選ぶと、ハズレと言っては著者に失礼か、私の感性とは合わなく面白いと思えなかった本も多々(^^;)

4~5冊借りてきたら、すぐに図書館HPのマイページから4~5冊予約を入れます。
超有名、大人気作家の話題の新刊本ではなく、妹が先に読んでいて「これは面白かった!」と太鼓判を押してくれた本。刊行もだいぶ前、著者も私は知らなかったといった本ばかりなので同じ区内の図書館のどこかにはすぐに借りられる状態である。なので、今のところほぼ毎回、早ければ翌日、遅くても3日で「届きましたので取りに来てください」と取り寄せ完了のメールが届きます。

借りた本を返すついでに、取り寄せした本を借りて帰る。ということを1~2週間サイクルです。

最近借りて、久々に「面白かった!」と思った本が「蛇の道行」

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蛇の道行 [ 加藤 元 ]
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内容紹介(出版社より)

なにがあっても、離れない。家族は失った。けれど、隣にはお前がいる。昭和24年、上野。戦争未亡人ばかりを集めたバー・山猫軒で、二人はひっそりと暮らしていた。バーを切り盛りする青柳きわと、住み込みで働く立平だ。生き抜くため、絡み合う蛇のように彼らは時代を駆け抜けた。戦後復興期を舞台に、親のない少年と若き未亡人の名付け得ぬ関係を描いた加藤元の新たなる傑作!

戦前、戦中、戦後、舞台は満州と東京、上野。
過去と現在、数人の登場人物の視点で交錯しながら進むストーリー。
ラストでは「そうだったのか!」と思わされるのでよくできたミステリー。でもそれ以上に、主人公たちの混乱の時代を生き抜いていく描写が読み応えがあって、どうなるのかと気になり一気読みでした。おすすめです。

著者の加藤元さん、私は知りませんでした。でも、妹は数冊読んでいてどれも面白いとのこと。
他の本も読みたくなり、早速図書館マイページの予約予定リストに入れました。

ところで、「すごい悪女」が主要登場人物にいると面白さ倍増ですよね?
実際の生活で自分がかかわることになるならとんでもないし、絶対ごめんですが、小説として読むと面白い。面白いを通りこして「どうにかして、この人!」とちょっとイラつきながら読むことにもなる場合もあるけど(^^;
今回も、読むのは面白くても自分の身近にいたら絶対かかわりたくない性悪度かなり高めな女性でした。

私が読んだ中で、忘れられない強烈なインパクトの悪女は有吉佐和子さんの「悪女について」の君子と「芝桜」「木瓜の花」の蔦代。 また読みたくなりました。


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