昔、私が結婚したばかりのころに買ってかなり活用していた料理本を今見ると、新鮮で面白くて驚きでもあります。
たくさん持っていた料理本もそのほとんどを処分しました。
もう見なくても作れる、たくさん載っているレシピのうち少ししか作らない、写真はきれいだけど味の好みが合わなかった、あまり使わない調味料を使うレシピが多い、などなどで処分し、本当に気に入っていて、日々よく作るレシピが多い本だけ残しました。
その残した中の1冊が、結婚してすぐ、初めて買った料理本で、表紙も中の写真もとても古臭いし、調理道具も古臭いんですけど、今見ると実に新鮮。
洋食と和食と同じシリーズで持っているんですが、お気に入りは洋食のほう。料理初心者のころは本を見ながら忠実にそのとおりに作ったものですが、どのレシピもとても美味しくできて、重宝したレシピ本です。その後はその時々流行の料理家さんのレシピ本を買い足していったり、インターネットでレシピが検索できるようになったり、そもそも初心者ではなくなって、自分流で作れるようになったりで、ほとんど見ることもなくなりました。娘が結婚して60代のシニア夫婦2人暮らしとなってからは、淡泊な和食の献立が多くなって量も少なくなって、その本はただ持っているだけとなっていました。
でも、少し前から娘夫婦の分も一緒に作る機会が増えて、さすがにいつもの地味~な和食ではちょっと、、、となって、洋食が増えてきました。すぐに作れるものに偏りがちだし、毎回同じものもなんだし、でもすぐにはこれと思いつかないので、献立を決めるためにレシピ本を見る機会が増えて、今はもうそんなに持っていないので、昔の本まで出してきて見ることに。
その昔の初心者向けの料理本の何が新鮮な驚きかというと、その作り方の手間と丁寧さです。
「時短」とか「レンチンでできる」とか、簡単、すぐにできる、手間なしなど、そういうレシピ動画を見るのも面白いし、「なるほど!」と思うこともあります。昔使っていた料理本はその真逆、なので今逆に新鮮(笑)
シチュー⇒小麦粉とバターを火を入れずに十分に練って、、、と、ブールマニエを作るところから。
ミートパイ⇒ふるった小麦粉にバターを入れスケッパーでバターを切り分けて、、、と、パイ生地を作るところから。
ポトフやボルシチ⇒パセリの軸1本、セロリの軸1本、セロリの茎1/2本、ローリエ1枚をたこ糸で結びます、、、とブーケガルニを作るところから。
ピラフ⇒オマール海老のソースを炊きあがったピラフにかけるレシピで、オマール海老の下処理と茹で方、さらに海老の煮汁を濾してブールマニエを入れて、、、と、メインのピラフのほうがずっと簡単に作れるじゃないか!というレシピ。
1番手間暇かけているのが、ポークカツやヒレカツ、ステーキなど。
「油はヘットを使って揚げます」とある。
まずはヘットを作るところから、、、
詳細なつくり方がちゃんと載っていますが、簡単に言うと、牛脂のかたまり1キロを適当な大きさに切り分けて焼き付け、脂が充分に抽出されたら熱いうちに濾す。牛脂1キロから約750ccのヘットがとれます、とのこと。
まぎれもなく初心者向けの料理本なんですけどね、えらい手間暇かかる丁寧なつくりの料理ばかりです。いや、初心者向けだからこそか、最初が肝心と、手抜きなしのちゃんとしたつくり方なんでしょうね。
最初のうちは「そうなんだな」と思ってやっていたわけですが、今の私はブールマニエは火を入れて炒めながらの簡単なのだし、パイ生地は冷凍シート、というか、そもそも今、お菓子以外の夕食になるパイなんて作らないよ(^^;
ブーケガルニは買ってきちゃうし(だって軸1本ずつなんて、残りをどうするのよ、余らせたら不経済だし)
オマール海老のソースなんてとんでもない、ピラフだけで充分でしょう!(そのピラフだって今の私は炊飯器で作ってるのよ、、、)
ヘットは作ってみたこともなかったです。初心者でもさすがにそこは忠実にといかず、市販の揚げ油を使っておりました。
初心者のころはそんなもんかと言われるとおりにしていたことも、自分流にどんどんアレンジしていった、、、といえば聞こえがいいですが、私の場合は手間暇かからないほうへばかりいって今の私があるという感じ(^^;
当時からずっとこの料理本の作り方をキッチリ守って何十年だったとしたら、今の私は「丁寧な暮らし」と言えたのかもしれない。