母は認知症の経過観察状態なので、定期的に物忘れ外来に通院しています。
母にとってはこの先ずっと続く通院です。
認知症は治ることはなく、進行を遅らせる薬はあっても、進行そのものは徐々に進むわけですから。
今の母は薬のおかげでだいぶしっかりとしていて、元の母に戻っているので、待合室で私にそのことについて「もうずっと通わないといけないわけでしょ、困ったわねぇ~」なんて、ひとごとのように言っていました、、、(^^;
続けて「毎回こうして付き添って来てもらうのも申し訳ないわ、あなただっていろいろと予定があるでしょうに。」と気遣ってくれました。
母は外出好きで、予定、用事がないという状態が耐えられない性格。シニアと言われる年代の60代となってからも、80代半ばまでは仕事、ボランティア、地域の役、民生委員、友人知人とのランチ、観劇、旅行と、それこそ家に1日中いる日はないんじゃないかと思えるほどでしたし、それが普通との感覚のようなので、昔からこういうことに関してはすごく気遣いをみせてくれます。
私は母とはまったく違うので、60代の今、毎日出かける場所なんてジムとスーパーくらいなんですけどね。
で、そのあと「私もうだいぶしっかりしてきたし、1人で来られるわよ。子どもじゃないんだし」と言うので「認知症の人が1人で外来に通うなんてありえないんじゃないの?」と言うと、「そうか、おかしくなっているときのことは覚えてないんですもんね。来る途中で呆けてどっか行っちゃったりするのかしら、困っちゃうわよねぇ」と、またまたひとごとのように言ったりで、傍からみたら普通に会話している母娘にみえ、認知症患者とは思われないしっかりぶりでした。
そのまま診察室に呼ばれて、先生の前でもとてもしっかり受け答え。
でも、先生は冷静で「薬がかなり合っていたということでしょう。合わない人もけっこういるんですよ。本当に良かったです。このまま同じ薬で様子を見ましょう」ということになりました。
薬が合わなくて副作用が出て、とても怒りっぽくなって暴言を吐いたりする例もあるそうです。初診のときにもその説明は受けており、母のもともとの性格が怒りっぽくヒステリックなため、「副作用が出てもわからないよね」なんて妹と冗談半分真面目半分に言っていましたが、今のところ副作用はほとんどないと思えます。元の性格にもどってはいますが、昔以上に怒りっぽくヒステリックになっているということはありません。怒りの感情を爆発させる体力と気力が、91歳の今は若かった昔ほどにはないようで、むしろ昔よりはおとなしいです。
ということで、薬の副作用もなく、認知症の進行はかなり遅らせることができているようで順調な経過の母。元の母そのものとなっていて、先生の「「楽しいことをたくさんしてくださいね。お出かけもたくさんして」という言葉には「はい、わかりました。私はお友達もたくさんいますし、それは大丈夫なんですよ。」と愛想よく多弁に答えていたのに、「慣れている人たちだけにしか接しない生活ではだめですよ。デイサービスにも通って新しい環境、新しい人たちとの交流もしてくださいね」には無言。
そして会計を待つ間私に「デイサービスとかヘルパーさんね、あれは私はけっこうよ。」と何度も繰り返すんですよ。
「認知症と診断されているのは事実でしょう。先生からも言われたし、それが治療なのよ」といくら言ってもダメ。
「いいえ、私はそれはいいわ」と聞かない。
気弱になっていた時は、デイサービスもヘルパーさんも納得していて、デイサービスの見学にも行くというところまでもっていけていたのに。元の母になってしっかりしてきたのはよかったですが、そのせいでこの問題はまた振り出しにもどってしまいましたよ( ;∀;)
ジム友の話が頭をよぎる、、、💦 母、手強しです。