もし自分に詐欺電話がかかってきたら?
私はアッサリとだまされると思います。

前のブログで、まだ認知症と診断される前の母にかかってきたオレオレ詐欺の電話の例を書きました。
しっかりしていて注意力がとてもある母でも、電話の声が「孫の声」である、ということは疑いもせず、「電話の相手が孫であることを前提」に話をしたわけです。

つまり、最初から騙されている。
お金をとられるという被害にはあわなかったけれど、騙されて相手の話(あとからよく考えると不自然なことばかりの話でも)を信じ込まされたことは事実。

私と妹にしても、電話で母から聞いて「それは詐欺でしょう」とはならず、同じく信じ込まされて気をもんだわけです。間接的に一緒にだまされました。

そして、仲の良いジム友から聞いたオレオレ詐欺の例も。
彼女は70代で私より10歳ほども年上だけど、とてもしっかりした人です。
注意力と記憶力が抜群なのでダンスのフリ覚えもすごく良い人です。
そんな彼女ですから、電話がかかってきたときは「声が息子じゃないみたい」と思ったそうです。

そう思って「なんか声が変じゃない?」と言ったら「風邪をひいてしまって体調も悪い」と。
「体調が悪い」と聞いて、彼女は「だから言ったのに」と説教を始めたそうです。息子さんは仕事が激務なので、あまり不摂生をしないようにと時々言っていたそうです。

そして「日本に帰ってきてるんだったら、とりあえず顔を出しなさい。話はそれから。」と言ったところで電話が切れたそうです。彼女の息子さんは海外在住なのでした。

会話の途中で電話を切られて、怒りながら息子さんに電話をかけなおして、今まで会話していた相手が赤の他人だと気づいたということ。
しっかりした彼女もまた、「電話の相手が息子であること」を疑わず話していたんですよね。
しかも最初に「声が息子じゃないみたい」と思ったというのに。
息子さんは自分だと思ってそんな話したのかと笑っていたそうですが、被害がなかったから笑いごとで済んだんですよね。

母にしてもジム友にしても、私からみたらとてもしっかりして注意力もある人たちです。だからきっと、すごく親しい間柄でも、その人の声じゃないとわからない人のほうが多いんじゃないかと思います。

その上、トラブルに巻き込まれた話をされるわけですから、話の内容に気が動転して声にはあまり意識がいかなくなるのかも。

もう1人、動揺のあまり自分の息子の年齢を忘れた知り合いもいます。
オレオレ詐欺にも、本人じゃなく弁護士を名乗る人からの電話で「息子さんがトラブルに巻き込まれて、今示談の話をしている」と言われ示談金を出してほしいと言われるケースもよく聞きますが、その知り合いの場合はそれ。

彼女はとても驚いて動揺し「えーーー!!!うちの○○がそんなことを?!じゃあ今、幼稚園にいないんですね?!」と、、、その時彼女の息子さんは幼稚園生だったのよ(笑)

彼女がそこでハッと気づくと同時に電話も切れたそうです。
彼女は電話を受けた瞬間には自分の息子が大変なことをしでかしたと驚いたわけです。
さすがに幼稚園生の息子ですから次の瞬間には冷静になれたけれど、これが成人していたら?

私は母やジム友のような注意力はありません。むしろ子どものころから注意力散漫でそれゆえの失敗数知れず。なので、もしオレオレ詐欺の電話がかかってきたらアッサリ騙されそうだなと思います。
さらにおっちょこちょいのあわてんぼうなので、幼稚園生でも動揺して我を忘れた知り合いを笑えない。私も慌てふためいて「えーーッ!!」とマジで仰天しそうです。

騙されそうな要素しかない自分、さらにこれからますます年を取るわけで、注意力が上がったりおっちょこちょいが良くなるなんてことは絶望的。でも、

母もジム友も本人に家に来るようにしつこく言ったら電話が切れた。
驚いて動揺したとしても、「とりあえず家に来なさい」と、帰って来るよう言うこと。
とりあえずこれを覚えておこうと思います。