いろいろと衰えてきたと感じることも多い母ですが、あやうく強盗に家に上がり込まれるところ、おかしいと気づいて自力で東京ガスや警察に電話した母。切羽詰まるとかなりテキパキとできることはできるんだと改めて思いましたが、、、別に切羽詰まらなくてもできる、できないが分かり易い。
要は面倒なことはやりたくない、という昔からの性格そのままで、90歳だから、年をとって衰えたから、というわけではないと思えることが多い母です。70代くらいまで元気でシャキシャキしていた分押し付けるパワーもすごくて私も妹もえらい迷惑したから、だいぶ衰えてパワーダウンした90歳の今のほうがマシかもです。
少し前に入院手術をしたので、加入している保険がおりるんですが、その手続きがまだ。
聞くたび「やり方がわからない」と言ってグズグズ。
母が保険の請求くらいできないはずがないんですが、私と妹の前ではわからないふりをします。
もちろん、年をとっていなくても保険の請求ってかなり面倒。通院分入院分すべて記載しなければならないし、こういう記入もめんどくさい。できるけれど面倒なんだろうとそこはわかるので、何が必要かは妹と2人で保険のしおりを調べ、書類記入は診療記録のところ以外は妹が済ませました。
問題は診療記録。通院期間が長かったし入院は2回だし手術もしている。いつ通院しいつ手術したのか、診療記録を見ないではとても全部記入できません。整理整頓と言う言葉は母の辞書にはないので、通院などのたびに発行される診療記録がすべてあるはずがない。
なのでとりあえず、妹が病院に電話して保険請求に必要な書類の再発行について問い合わせている間に、私が「とりあえずここに入れた」というフォルダーに入っている紙類をすべてチェック。
しっちゃかめっちゃかに様々な「医療関係」の紙類が突っ込まれている中から、今回必要な診療記録を選りだして日付順にまとめる作業。必要ない薬の領収書や空の病院の封筒などなど、ゴミの方が多い中から。ついでにそれらゴミ類を捨てる。
幸いなことに、整理整頓できない、モノを捨てられない母なのでめちゃくちゃに突っ込まれてはいましたが、診療記録はかなり発掘でき、病院に再発行してもらう分はそんなに多くありませんでした。
問い合わせたり、再発行を依頼したりの電話など、母でもできるはずなんですが、「なんだかめんどくさそう」と思ったら(母基準で)とことんわからない、できないふりをします。
「どこに電話すればいいんだったかしら」⇔病院でしょ、それ以外ないでしょ。
「何を言えはいいんだっけ」⇔診療記録の再発行よ、今言ったばかりでしょ。
「えーと、何をするんだっけ」⇔ボケたふりはやめなさい。
こんな感じで私と妹でやるのがいつものこと。
「強盗被害にあわなくてよかったね」と話したあと、先週末は保険請求に関してやってきました。
帰りがけ、妹から聞いた話。
母が甥に車で送迎してもらっている時、ある食品宅配のトラックが2台連なって路駐していて、1台は横断歩道にかかっていたそうです。先が見えない危ない状態で追い越しをしようとしたとき、小学生が飛び出してきて本当に危なかったそうです。
家に帰った母、すぐにその宅配の会社に電話をして状況を説明し、通学路の横断歩道にかかる形で、さらに2台連なっての路駐などやめてもらいたい旨言ったそうです。
どこに電話すればいいのか、何を言えばいいのか、速攻でわかるじゃないの(笑)
かわいい大事な孫息子が子どもを轢いてしまうかもしれないような目にあったら機敏に行動できるんです。娘2人に対する態度とは全く違いますね。