妹のおススメで図書館から借りて読んだ本です。
とても面白かったです。
坂井希久子さんは初めて読みましたが、妹はいろいろと読んでいてどれもみな面白く読めるとのことでこの「花は散っても」は話の系統が私好みだからとおススメされました。
確かに私の好みのジャンル、「遥かな時を超えて」の系統のお話です。
祖母と孫娘との話が交錯して進むストーリーで、祖母と祖母と関わる人たちはみなすでに故人です。孫娘はアラフォーで家庭生活がうまくいっていない。
祖母の章は戦前から戦争中、戦後と激動の時代が中心で、終盤、戦後から現代、祖母亡きあと孫娘が関わってくるところは怒涛の展開、すごく切ない祖母のお話です。
読み易い文体で一気に読めて楽しめる、おススメな本です。
坂井希久子さんの着物好きが主人公に投影されていて、着物好きな人はまた別な楽しみで読める本だとも思います。どの作品もそうみたいです。