通っているフィットネスクラブでバレエを始めたのは50歳くらいの時。

フィットネスクラブ自体には40歳を過ぎたころから通い始めていて、
その時からバレエのクラスはあり、子どものころは習いたいとあこがれていたバレエですが、
そこでバレエのクラスに参加するという考えは全くなかったんです。

大人になってできるものではない、子どものころからやっていないと絶対に無理なもの、
そういうものだと思っていましたので。

私のこの認識は間違いではないと思います。
実際子どものころから基礎を叩き込まれていないと無理だと思います。

でもそれはバレリーナになる前提での話だと思いますので
50で今更バレリーナになんぞなるわけもなく、自分の楽しみのためだけにやる分には、
できる範囲で楽しめばいいというくらいの気持ちでやれば、こんなに楽しいものはないと思っています。

フィットネスクラブに通い始めた40代はエアロビクス、ステップ、ジャズダンス、ヨガ、ピラティスと激しい有酸素運動から体幹を鍛えるものまでいろいろとやって、どれも楽しくハマりまくっていましたが、
バレエが1番ハマりました。

なぜか、やってきたものの中でダントツに難しく、満足にできたためしがまったくないバレエが1番夢中になれて60歳の今も楽しめているんです、これは本当に不思議。

でも同じように思う人は多いようで、フィットネスクラブのバレエのクラスはとても人気、クラス数も増える一方ですし、長く続いている人が多いです。

ただ、ある程度の年齢になってから始める場合、それがたとえフィットネスクラブの中の気軽に参加できるバレエクラスだったとしても、乗り越えないといけない壁があると思います。

フィットネスクラブだと難しいクラスはありませんが(トゥシューズを履いて踊るようなクラス、ポワントクラスという名称のことが多いようです。私の通っているクラブでは1クラスだけです)
その代わり、まったくの初めての人に手取り足取り教えるような入門クラスも少ない場合が多いと思います。

そして、入門クラスはたいてい時間も短く、バーにつかまって足先を出したり、プリエという基本の膝を曲げる動きを繰り返し練習することで終わるので、フロアでごく簡単な「踊り」といえる動きまでやるには
やはりその上の初級クラスには参加しないとバレエをやっている感じにはならないんです。

フィットネスクラブだと簡単な初級クラスが中心で週に何回もクラスがあるので、なるべくたくさんレッスンに出て慣れて行けば、その先はとても楽しいと思うのですが、
まったくの初めての人が初級クラスに参加しても2~3回、続いて1か月くらい、そのくらいで辞めてしまう人も多いんです。

なぜなら、入門の上が初級クラスのはずなのに、この2つのクラスの間には高い高い壁があるから💦

フィットネスクラブで誰でも参加できる形式なので、
初級といっても参加する人たちのバレエ歴がけっこうバラバラですし、
先生も生徒たちの中では真ん中くらいの人たちの力量を中心にやる感じなんですよね。
私は初級クラスしか出ていないし、私より長い人たちだって1つくらい中級に出ていてもメインは初級という人のほうが多いです。

中級以上となると子どものころやっていました、とか
大人になってから始めたけれど、30代からです、というような再開組の人たちも参加していて、
そういう子どものころ、またはまだ若い大人の時に経験がある人たちはやっぱり全然違うのです。
そしてこういう中級以上の人たちも初級にも、入門にも出ることも多いんです。
バレエをやる人ってそういう人が多いんですよ。
(たぶん、フィットネスクラブではない、バレエ教室だと入門からプロを目指す人達向けのクラスまで細かく分かれていて、技量バラバラの人たちが一緒にレッスンなんてないのではないかなと思います。)

そういうわけで、フィットネスクラブで初めてバレエをしてみた、という大人は何年やろうがみ~んな、
初級クラスに集まっている。(さらに中級以上の人たちも日によってはちらほらいたり。)
それだけ何年もやっているのにまだ初級なのか?!って思いますよね、
バレエはそうなのよ~~~50歳超えて始めるとまぁ、そういうことなの。

だから、「まったく初めてです」の人が何年もやってる人たちもたくさんいる中に飛び込んで、
周りはみんなできているのに(いえ、ちゃんとバレエのことがわかってくるとそんなにできてないってことはすぐわかるようになりますから)見様見真似でやろうにもそれすらできない悲惨さに愕然としたとしても、まったく気にすることはないんです。

でも、本人的には気にするなというほうが無理なくらい、いくらなんでもこれはないだろう、、、
とやる気をまったくなくすほどの桁違いのできなさなんですよね💦

なぜそこまで桁違いにできないか、それはちゃんと理由があってのことですが、
その桁違いのできなさ加減(他のエアロビクスでもヨガでも、初心者はそりゃできないでしょうが、ちゃんと初心者向けのクラスを選んで出ているのに自分だけ桁違いにできない!なんてことはさすがにないでしょう。)に少しの間耐えなければならない、ここが壁です。
なんでこの年でここまで恥ずかしい思いをしないといけないんだ!
という気分になるくらいできないんですよ~

次はこの乗り越えないといけない壁、できなさ過ぎて恥ずかしい、自分でもあまりに酷過ぎじゃない?と思うほどのこんな事態に、なぜなってしまうのかについてです。