コリオグラファーです。
振付を考える人のこと。

ジャズダンスのレッスンは先生のオリジナルの振り。
これがまた、いつもすごくかっこよくて
習って踊っている私たちはもちろんですが、
レッスンをスタジオの外で見ている人もそう思うことがよくあるらしく、
「かっこいいね~~やってみたくなっちゃう」というようなことを言われることもしばしば。

ダンス自体は何年もやっていればどんどん踊れるようにはなっていきますが、
振付を自分で考えるなんてことは何年やっていてもできないです。

レッスンで毎回苦労するのが出だしや間奏のところを「ここは各自自由に!」と言われること。
自由にと言われましても・・💦
何も思いつかないよ・・
もちろん棒立ちしているわけにもいきませんから、
なんとかかんとかあれこれやってはいますが💦
かっこよく、キレイに、素敵に、流れるようなスムーズさで、
そういうのがなかなかできない。

かっこいい振付をどんどん考えられる人ってすごい才能。

踊れる人はたくさんいてもスバラシイ振付を考えられる人はそういないんだな
と思ったのが、好きな漫画家さん山岸凉子さんのバレエマンガ「テレプシコーラ」を読んだとき。

母親がバレエ教室をしていて、バレエ環境にも容姿にも才能にも恵まれた姉妹が小学生の時から、高校生でローザンヌのコンクールに挑戦するまでを描いたストーリーですが、
恵まれた環境の2人とは対照的な貧困、酷い家庭環境、酷い容姿だけどバレエの才能だけは突出した少女との関係や、
バレエ団とジュニアクラス、先生方、発表会やコンクールの実情や、子ども間であるいじめやネットでの誹謗中傷など、
いろんなことが起こってとても面白いマンガです。

で、ストーリーの要が
「主人公の姉妹、妹のほうは姉と比べるとバレエを踊る才能は少し劣る。
生活のすべてをバレエのために!との根性は姉よりかなり劣る、精神的タフさも姉より劣る、骨格の問題(バレエに重要)もある、ついでに学校のお勉強も姉より劣る、
と、姉に比べるとどれもこれも劣るけれど、
感情表現の豊かさ、表現方法のひらめき、咄嗟のアドリブ、これらがところどころで目立ち
コリオグラファーとしての才能を開花させるのではないか??と気づく先生が出始める。」
そういうところにあり、

そこが、「なかなかない貴重な才能」と言う感じで描かれているので
やっぱり誰もが「素敵~~」と思うようなダンスの振りを創りだすことってとても難しいんだな~と。

マンガの中のお話なんですけどね、でも、実際ダンスしている自分も振付を自分で考えろなんて言われたらぜんぜんできないですから、
私のようなおばさんの趣味的なことだけじゃなくてもそうなのかなと。

考えてみたら、中学生の時も高校生の時も、体育の創作ダンスの時間って大変でしたもんね。
とにかくみんなできないから、完成までがほんとに大変だったことはよく覚えています。

フィットネスクラブに通い始めたころは、ヨガやピラティスと一緒にエアロビクスにも夢中になったのでしたが、
夢中になったのは1人のインストラクターのおかげ。
何人かの先生のレッスンに出てみて、先生の考えるコリオによって全然楽しさが違うことを発見。
1人抜きんでてレッスンが楽しいA先生がいて、同じ1時間のエアロビクスでも楽しさが全然違う。決まった動きの組み合わせなのに、振付でまったく違うんですよね。
数年後に、A先生のレッスンがあまりに楽しくてエアロビクスに目覚め、自分もエアロビクスのインストラクターになったという先生にも出会いました。
その時、A先生は私の通うクラブはやめてしまっていたのですが、
レッスンしながらその先生が「初めてA先生のレッスンに出たとき、コリオがあまりに難しくて自分はまったくできないのに、周りの自分よりずっと年齢が上の人たちが難なくクリアしているのを見て燃えた。それにこんなに楽しい凝ったコリオを考えられる先生もいて、コリオでレッスン内容がここまで違うんだというのにも感激した。」とおっしゃってて、うんうん、やっぱり誰もが面白いと思えるコリオを考えられるって特別な才能なんだなと思ったんでした。

バレエについてまだよくわからない、始めたばかりのころ、
ネットのおかげでいろんな動画を見られてありがたいな~と
ただ漫然といろんなバレエの動画を見たりしていたとき、ダントツで私が惹かれて見入ったのがこちらの動画です。
まだバレエのことなど何もわからないときでしたが、バレエの世界では有名な偉大な振付家バランシンの振付でした。

3分5秒くらいのところから15秒くらいの振付が特に好き♪