昨日、晩ご飯が済んだあと、母が恵方巻を届けてくれました。
晩ご飯を食べた直後で、もうおなかいっぱいだったんですが、長い1本丸ごとはムリでもせっかくだからその日のうちに少しは食べようと、お夜食ということで(そんな習慣はありませんが)数切れ切って食べたら、これがむちゃくちゃ美味しくて止まらないw
結局、1本分食べてしまいました。主人も娘も食べていました。

母の作る恵方巻、毎年ものすごく美味しいんですよね。
なんでここまで美味しく作れるのか?謎なくらいに美味しい。材料はごくごく普通のその日にあったもので作るらしいです。いつも「恵方巻を作るからって特別に買い物に行くわけじゃないから冷蔵庫にあったものありあわせだけど」と言っていますが、本当にその通りで具が毎年同じということはありません。

孫たちがまだ小さい時、母の家に集まって食べたりしていたころ、近所のお寿司屋さんで買ってきた恵方巻と母の手作りの恵方巻、両方お皿に並べて出して、孫たちはもちろん、私も妹も主人たちもみんな母の恵方巻から食べてお寿司屋さんのが残ったこともありました。

でも、母が素晴らしいスーパー主婦だったかというとそんなことは全くありません。
私と妹は母には言いたいことも山のようにあります。ここで愚痴を書いていたらきっとキリがないです。

でも料理の腕前に関してはすごいものがあると思っています。思えば祖母(母の母)の腕前もすごいものでした。
母は80代後半ですが、祖母から母までのこの年代の人には料理上手な人が多いんじゃないでしょうか。
もちろん例外はたくさんでしょう、私の狭~い身内だけでも父の母(祖母)は料理を全くしない人でしたし、主人の母も料理はあまりしないそうです(主人曰く、ですが、確かに主人の実家に行って手料理をふるまわれたことは1度もありません。いつもレストランで食事していました。私も嫁の身として気が楽でそっちのほうがよかったです笑)

でも、この年代くらいで料理をけっこうやった人たちはすごく手間暇かけてやった人たちで、さらに戦後洋食材、洋風料理レシピも山のように入ってきた時代ですから和食と洋食、そして中華を家庭に出し始めた年代、だけど電子レンジもなし、パック材料だの最初から煮てあるなんとかとかそういうのもなし、材料は一から買いそろえてぜ~んぶ自分で作ってきた人たちですもんね。祖母や母をみてきてつくづくそう思います。はい、自分が今パック材料やチンするだけのものやめんつゆ、出汁パック、合わせ調味料を駆使して料理しているのでよく思います(笑)私も妹も小学生のころ、鰹節を大工さんが使うような削り器で削らされました。出汁をとるところからしてアレでしたもんね。梅干しだって自分で漬けてたし。

そんな母もさすがに80代では日々の生活ではほとんど料理はしなくなっています。
昨日恵方巻を届けてくれたように季節の行事の何かしらとか(直近ではお節)、妹と私が訪ねて行った時のお昼ご飯とか、料理することは限られています。それ以外はパック材料、冷凍の出来上がり品を駆使した毎日のご飯です。楽なことが何よりだし、そもそも1人暮らしなので材料をあれこれ買うと逆にうんと高くつくからしないとのこと。それが正しいと思います。

でも作るとなるとその美味しさはすごい。祖母が晩年(80代後半から)すごく美味しかった料理の味付けが変わってきて母が「さすがにもうろくしてきたんだと思う」と言っていました。あの時の祖母に言っていたこと、母は覚えているでしょうか。私の母は昨日の恵方巻を食べる限りではまだあと少しは大丈夫そうです。料理ってボケ防止にすごく良いそうですから、お母さんあともう少しがんばってくださいね。

それにしても昨晩の食べ過ぎで今朝はお腹がずっしりと重いです・・・
還暦過ぎて80代の母親に作ってもらった恵方巻をあんな無茶な食べ方するなんてバカとしかいいようがない娘です( ;∀;)