じゃあ、いったいどこが見えるのよ。

大人になるまで視力は悪くなかったんです。
小学生のころなんて、メガネに憧れたくらい。
子どもがファッションで伊達メガネなんて買ってもらえるような時代じゃないですから
メガネをかけている子を見て「いいなぁ~私も目が悪くなりたい」なんて・・・
バカですが、子どもですから。

視力が落ち始めたのは大学生の時。
メイクなんかもし出したころで(今の子からみたら遅いよね?でも昭和のころはそんなもんだったかと)
小学生の時憧れたメガネは嫌、それにソフトコンタクトレンズがかなり普及しだしたころだったので
当然コンタクトレンズを使い始めました。

当時、電気で煮沸消毒する機械も一緒に買って、1日の終わりには必ずそれで消毒していたんですよね。
昭和のマンガでよくあったコンタクトレンズを落として大騒ぎするシチュエーション、
あれはハードレンズですね、ハードレンズのほうが丈夫で長持ちするし、値段も安かったので
落としやすかろうがハードのほうが良かったのに、どうしても目のカーブに合わずハードは使えなかったんです。

昔のスチュワーデスの採用試験は視力が1.0以上。
ソフトコンタクトレンズのおかげで視力が足りない!という心配はしなくて済みました。
(身長はギリッギリ崖っぷちでほんとに危なかったですが・・・私は159センチです、採用は158センチ以上でした。)
でも、その後視力がどんどん落ちたのはものすごく乾燥する機内で長時間コンタクトレンズをつける生活が長かったせいだと思っています。
とにかく乾燥するので制服のポケットにはいつもコンタクトレンズ用の目薬、メイク直しなんてそんなのどーでもよろしい、とにかく目が先よ!ってな感じでしょっちゅうさしていました。
その後24時間装用OKのレンズや1日使い捨てレンズ等、目には良さそうなコンタクトレンズもたくさん出て、もちろん今は私もそういうものを使っていますが、
20代のころはそういうのはまったくありませんでしたから。
目には過酷な環境だったと思います。

そんなわけで30代を過ぎたころにはかなり視力は悪く裸眼で0.1くらい。
目に直接貼り付けるレンズより、
目から離して触れないメガネのほうがどう考えても目には良さそうなので
なるべく普段の生活はメガネを使うようにはしていましたが、
40代でフィットネスクラブに通うようになると、はまったのがダイナミックで激しい動きばかりのエアロビクスとステップ、ジャズダンス。
これはやはりメガネよりコンタクトレンズのほうが断然やりやすい。
エアロビクスほど激しくない今のバレエでも、頭が下になるような動きもあるのでずり落ちるメガネよりは絶対コンタクトレンズのほうがストレスがない。

なので20代のころからコンタクトレンズの生活が長いんですが、
50代半ばくらいから、コンタクトレンズをしていると近くのものが何も見えない!

老眼になったら近眼と合わせてプラマイゼロになるかと思いきや、
なんと近くも遠くも見えないという事態に💦

遠近両用コンタクトレンズも使っていますが、
どちらの度にもピッタリなんてことはなく、私の場合はやはりクルマを運転するとき危なくないようにと
近視矯正のほうを優先させるので、手元の細かい文字などはムリ。

私の今の生活で出かけるといえばほとんどがフィットネスクラブとスーパー、病院くらいですが

フィットネスクラブではコンタクトなので老眼鏡を忘れるとスマホに連絡が来てもlineの文字が読めない。
新しいスケジュール表をもらっても見えない。

すぐにはずせばいいメガネと違って、コンタクトレンズの場合はいったんつけて出かけてしまったら、
老眼鏡を忘れたらもうアウトです。
商品の瓶の裏の表示も読めない、服のタグの素材も読めない、レシートが見えない、
店員さんを呼んで読んでもらうか、隣の同年配のご老人に「ちょいと老眼鏡を拝借」とお願いするか・・・

スーパー他のちょっとした外出はメガネですが、クルマの運転時まぶしくなった時、サングラスがかけられない。(度付きサングラス作ればいいんでしょうけど・・高そうですよね)

家で掃除しているときはゴミが見えないからメガネかけて掃除機かけてて、そこへ宅急便が来るとメガネ外さないと伝票の宛先等が見えないからあわててはずす、受け取って荷物の始末したりして、掃除機の続きと思ったらメガネがない!やだーーーどこに置いたっけ?と探すも見えないよ、メガネを探すメガネ・・・

私に必要な目の道具

  • メガネ
  • コンタクトレンズ
  • コンタクトレンズ装用時の普通のサングラス
  • 裸眼時の度付きサングラス
  • メガネを探すときのメガネ


5番目、冗談だと思いましたでしょうか?
大真面目にちゃんと用意してあります。
今のメガネを新調したときのそれまでの古いメガネをリビングにとっておいているだけですが
それがれっきとしたメガネを探すときのメガネです。

年をとると身体のあちこちの機能が低下し、不便になっていくことは仕方のないことだし、
そこは誰にでも平等ですが、
目に関しては近眼になることなく年をとった人は同年代でも今老眼鏡だけで済んでいるんですよね。
うらやましい限りです。