還暦の今はもちろん、５０代半ばからは服も靴もバッグもアクセサリーもどんどん買わなくなり、その数は減る一方、毎日着る服も制服化されているかのように同じようなものばかりです。
４０代のころまではかなりあれこれと買っていましたから、我ながらよくぞここまで物欲がすっきりとなくなったものよと感心しています（笑）
妹も同じような感じなので、人はやっぱり年をとってくると服飾関係にはそこまで物欲がなくなるものなんだな・・・と思うところですが、母は全くそんなことはなかったので、こういうのはやっぱり人による？
人によるんじゃなくてモノによるんだろうなと思います。
私の場合、物欲がおさまらないのは食器です。
人によっては100円ショップので充分、と思うであろう食器。
好きと思った食器はとにかく欲しくなる。60過ぎようが今でも変わらず。
きっとそういうアイテムは人によって違うけれど誰でもあるんじゃないかと思います。
文房具好きな人とか、腕時計好きな人とか、服飾関係の中でも靴だけものすごく執着する人とか、男女問わずわりとよく聞きますもんね。
子どものころから食器が好きで、今でいう昭和レトロな色付ガラスの器とか、親が選んで買った食器の中にもお気に入りのものがいくつかあったのを覚えています。
大人になって仕事でヨーロッパの国々に行くたび、私は服やバッグよりも食器ばかり買って帰っていました。自分の好みで自分のために買えるわけですからタガが外れましたｗ
結婚したときすでにもう充分というほどに買い込んでいたけれど、全く何も買わないというのはムリで、その後も少～しずつは買ってしまっていたので30年以上かけて微増。娘が生まれたら娘を都合の良い理由にして娘用ということでも買いました。ピーターラビットシリーズの可愛い子ども用お茶セットとか。今でも私が大事でとっておいています。ポットの蓋を割ってしまったときは金継ぎにまで出しました。
50代からは断捨離にも精を出して雑貨はほとんど、服飾関係も本も調理器具まで、かなり思い切りよく処分できましたが食器だけはダメでした。でも、母の家の食器を母、妹と3人でごっそり処分したときに母には「大事にとっておいてる食器を普段使いにすればいいでしょ。使わないまま死んじゃうよ」と言って一緒に整理しましたが、それはそのまま自分にも言えること。人にはピシピシ言っておいて自分のことは棚の上ｗ（でも、1人暮らしの母の家には3人暮らしで若い時からしこたま買い込んできたと自覚している私以上に食器がありましたけど(*_*;）
その時からお客様用とかお祝いの時に、なんて制限していたものを全出し。普段使いするようにしてきています。その代わり、ほとんど使っていない食器、結婚後私と主人2人でそれぞれが出席した友人や親せきの結婚式の引き出物の食器、頂きものの食器をほとんどといっていいくらい処分しました。
食器は大好きだけどコレクションするとか観賞用とかの気持ちはなく、あくまでも好きなものを使いたいという実用でのことなので、普段使いにして使い始めたら満足感がありとても良いのですが、若いころに買いまくったその選び方は失敗したと思います。
ティーセットが多いのが失敗でした。
ディナー皿、スープ皿、サラダボウル、デザート用の４つがあればもう充分。普段の食事で使うタイプの食器ばかりにすればよかったんです。そういうのは毎日実用に活躍しています。でも、すごくたくさんあるカップ＆ソーサーのセットが全然出番がありません💦そもそも家で紅茶やコーヒーを飲む時は100％マグカップで。家族もそうです。ソーサーなんてつけません。ポット、シュガーポット、ミルクポットの3点セットも出番なし。
娘の幼稚園時代、子どもどうし家で遊ぶ時は必ずママたちも一緒で、その時はティーセット、活躍しました。でもその後は使う機会なし。たった3年・・・💦
そもそも私はホームパーティーなんて1番やりたくないこと。友達も少ないですし。大勢でわいわいやるのは全然好きではない。子どもがらみで家に招待し合うママ友との付き合いが終わった時は「やれやれ、やっと終わった」と嬉しく思ったくらいです。さらに私は自分1人の時でもフルセットを用意して優雅なティータイム、な～んてするタイプではない。自分のことは自分でよくわかっているはずなのに、何を思ってこんなにティーセットを買ってしまったのやら。1セット買えば充分でした。
食器を買い過ぎだったことは後悔していませんが、食器の種類のチョイスは失敗だったなとずっと思ってきました。ところが、最近娘の結婚が決まってあっけなく解決。娘にママの食器半分いらない？と持ち掛けたら予想以上に大喜びしてくれました。これは意外、だって娘は私のように食器が大好きで夢中ということはなかったので。
娘も喜んでくれましたが、それ以上に大喜びしたのが私です。
これが半分減る！！収納場所がスカスカになる！よかった・・・そしてチラッと心をよぎる「これでまた少し買えるかも？!(^^)!」