インディ・ジョーンズの最新作、「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」を観てきました。(後半、ネタバレ含む感想も書いておりますのでこれから鑑賞予定の方は読まないでくださいね)

シリーズ第1作「レイダース/失われたアーク」が1981年ですからそこから42年!

役としてのインディも今作は完全におじいちゃんで冒険家は引退している設定ですが、演じるハリソン・フォードもなんと80歳!俳優っていつまでも若いなぁと感心することが多いですが、やはり80歳ともなればさすがにどこからどう見てもおじいさんで、今までのシリーズ同様に敵から殴られたり蹴倒されたり、さらには銃で撃たれたりなんてすると「いや、こんな老人、あんな力で一発殴られたらその時点でもう起き上がれないだろう」と思ってしまいました。観ているこちらも一緒に年をとって3時間近くも映画館で座っていると膝が痛くなったりするお年頃になりましたので、そんなリアルな感想を持ったりしてしまいましたよ(若い時には思いもしなかった感想 笑)でも80歳でそういうシーンの演技ができること自体すごいことだと思います。お馴染みのわくわくするあの音楽、馬で駆けるシーンは昔と変わらずでした。

インディとマリオン夫婦も完全におじいちゃんとおばあちゃんですが、こちらも還暦を越えたシニア夫婦になりました。

インディ・ジョーンズシリーズはとても面白い映画だと思って観続けてきましたが、第一作を観直すとやはり40年以上も前の映画は古いです。今観るとどうしてもセット感が、、、今のCG技術を駆使した映画を観慣れてしまっていると昔の映画が物足りなく思えるんですね。今回の映画では第2次世界大戦中の1944年から始まりましたが、若いハリソン・フォードがCG技術で作られていることに気づかず「あれ?こんなシーンあったっけ?前作を全部観直したばかりなのに、もう忘れちゃった??」なんて思ってしまいました。昔の回想シーンも今は思うがままに作れるのがすごい。

観終わったあと主人が「最初の若いインディのところすごかったよね?あれ~?どこにこんなシーンあった?って思ったよ。」と私が思ったのと全く同じことを言っておかしかったです。
もし2人で第1作~4作までを観直してから行かなかったら「こんなシーンあったんだな~全く忘れてるなぁ」なんて昔の4作の中のどれかのシーンだと呑気に思って観たと思います。すぐ前の第4作でさえ2008年で15年も前ですから。

※ここからネタバレ要素にも触れています

その第4作で宇宙人登場までしてしまい、今回はタイムトラベルで荒唐無稽と言えば荒唐無稽ですが私はタイムトラベルものはかなり好きです。古代ギリシャのシラクサ、ローマ軍と戦闘の光景を眼前に見る。考古学者が紀元前の世界を見られるって1番の望み、夢なんじゃないかと思いました。インディ、引退して人生の終わりが見えてきた時にアルキメデスに会えてよかったね。

毎回とても楽しめる映画でしたが、インディが映画の中で演じるハリソン・フォードと同じように老いていっていますから(今回は1969年が舞台でした)今回が最終話でしょう。寂しい気持ちですが、ハリソン・フォードが80歳になってまで続編ができるとは思っていませんでしたから、今回最後にもう1作観られて、自分も孫がいてもおかしくない老年期にインディの人生の晩年まで観られて終わりなのは感慨深かったです。