山形県、どこまでも広がる田園の明るい緑、低い稜線の山々の深い緑の風景、とても美しかったです。

泊まったホテルは大正ロマンとモダンなシンプルシック、対照的な2つでしたが、大正ロマンな銀山温泉の古山閣は予約する時本館と新館でどちらがいいのか迷いました。
本館のほうだとレビューが2つにわれていて古さゆえの悪いレビューが目についたので。
でも主人が「どうせ泊まるなら新しいのはいくらでもあるんだし、昔ながらの本館がいい」というのでそちらに。

結果、古いことは確かでしたが、掃除は行き届いていて清潔、お部屋も3階の二間続きで入口からの板の間も広くて快適でした。
新館と違ってエレベーターがないので足腰が心配な年配者は注意が必要かと思いますが・・

館内は大正時代にタイムスリップしたかのような空間。
部屋からは趣のある川沿いの対岸の景色が見渡せて昼の景色も夜のライトアップされた景色もとても素敵でした。

温泉は源泉かけ流しで気持ち良いですが、お風呂自体は狭いです。
貸し切り露天風呂は広いですが、こちらは洗い場はありませんので浸かるだけ。
貸し切りと言っても予約制ではなく、空いていればはいれるといった使い方。
平日だったのですいていて、狭い内湯でも問題なく、貸し切り露天もすぐ使えましたが、混む時期だと大変なんじゃないかと思いました。
内湯のほうは古さゆえ、通常の温泉にあるようなパウダールームと言ったようなものはありません。洗面所と言ったほうが良いものが1つあるだけ。内湯入口に「4名まで」と書かれていますが、定員の4名で入っても温泉から上がったあと、洗面所に座って化粧水をつけたりドライヤーで髪を乾かしたりできるのは1人だけです。

(ちなみに、今回の山形旅行で泊まったもう1つのホテル、スイデンテラスも温泉スパがウリでしたが、スパ自体は内湯も露天も狭かったです)

食事はコロナ対策で接触回数を減らすため1度に持ってくる品を多くする方式でしたが、ちょっとずつを長く待たされるよりはいいかと思います。
私たち家族は食べるのが早いので何も不満は感じませんでした(笑)
食事自体もすごく美味しかったです。

古いままの建物、部屋なんだな~と思ったのが部屋の鍵です。
外側から閉める時はなんと、引き戸に「南京錠」でした!
牢屋に閉じ込めるみたいで笑いました。

銀山温泉はその街並みが「千と千尋の神隠し」の中の街の風景と似ていると言われているらしいです。夜になり街に灯りがついていくシーン、ガス灯がともってライトアップされていくと確かに似ていると思います。
でも、千と千尋のアニメの温泉街や湯屋や千尋たちの部屋は、同じような光景どこもかしこも、日本中あちこちの温泉街やレトロな街並みにありそうです。
アニメだとちょっとずつ取り入れて雰囲気を作り出すことができますもんね。

最近だと「鬼滅の刃」も大正時代、日本の温泉街や古い街並みの観光地、旅館だったら雰囲気が似ているところ、たくさんありそうです。

その点ドラマや映画だとロケ地となるのでそのままですね。
「おしん」のロケ地、能登屋さんの前では私だけじゃなくて同年代の女性が何人も写真を撮っていました。
娘に「きっとママと同じように『おしんの旅館だわ~』って思ってるんじゃない?」と言われました(笑)

能登屋
銀山温泉街