30年越しに読了した里中満智子先生の「天上の虹」、夢中になって読んでいた数日間でしたが、歴史好きな主人も読みたいそうです・・・

思わず「これはあなたにはムリだと思うよ~~~たぶん理解できないんじゃない?」と言ったら「理解できない」を文字通り受け取って「なんでさ?!」と憮然としていました。

だって、まず登場人物がほぼ全員少女マンガのイケメンで顔の描き分けが髪型がちょっと違うだけ(主人からしたら絶対そうだと思う、私は違うけど)、女性たちも目の形が2種類であとは髪型が違うだけ(主人からしたらそうとしか見えないと思う、私は違うけど)、これは絶対区別つかないな、主人には。

そして最大の関門はあらゆる登場人物がひたすら繰り返す「愛憎劇」、これ。
理解できないだろうし、読めないでしょ、きっとw
主人からしたら年代世代が変わっていっても男女ともに誰もかれも同じ顔でいつもいつも「もっと愛されたい」「私が1番愛されたい」「私が1番愛しているわ」「もう愛していないのね」「もう愛していないわ」とず~~~っと同じことやっている・・・としか読めないんじゃないかなぁ~~、ほんとにちゃんと読めるかな?主人がこの愛憎劇を真面目に読んでいる姿を見てみたい気も(想像しただけで笑える)ありますが、「なんじゃこれは」なんて言われたら非常にむかつきます。

少女マンガの愛の世界を男性はどう理解するのか。

ダンス動画ばかり見ている私と違っていろんなジャンルの動画を見ている妹が「すごく面白いよ!」と教えてくれた中田敦彦さんの「ベルばら」解説動画、これがもう、男性の視点、男性の価値観だとそうなのね?!と面白いだけじゃなくとても興味深いんです。

男性の価値観で最も大事なもの、それは「勝利!」誰が1番強いのか?それが最も大事。
女性の価値観で最も大事なもの、それは「愛!」誰が1番私を愛してくれるのか?それが最も大事。

このあまりに違う価値観で起こる男女の意識のずれと誤解、もう面白過ぎる解説です。

そもそも「ベルばら」って男性にとっては「浪費の女王マリー・アントワネット」と「男装の麗人オスカル」が主人公と聞いただけでドン引きだそうです。
男性にとっても最も怖いものが「浪費する女性」、男性にとってほとんど興味がないのが「男装した女性」・・・らしいですよ(笑)

それをあえて、50年も女性に支持され続けている大人気漫画ということで女性を理解するためにも読んでみた、という中田さんが男性目線と価値観で解説しているもんだから本当に吹き出しちゃうようなことばかり言っています。

マリー・アントワネットがしょっちゅう髪型とドレスを変えるものだから、どれがアントワネットかわからなくなって困ったそうです。なんですと??!!どういうこと??髪型とドレスが違うとわからなくなるってなに??女性が読んでてそんなことは絶対ないですよね。
中田さんは女性にとっては服とか髪型、オシャレ、「」という価値観もとても大事らしいと解説・・ってそこ、解説いることなの?そりゃ当たり前でしょ、何言っちゃってんのよ今頃wwって感じですが、でもわかります、主人だって同じようなものだろうと本当によくわかります。

のび太やジャイアンがいつ服を変えましたか?スネ夫がいつ髪型を変えましたか?って言ってましたよw確かに少年漫画では登場人物ほとんど全員着た切り雀ですね~~

主人と海外ドラマを見ていた時のこと。スパイ役の女優さんが髪型と髪色とファッションを変えて(つまり変装)敵陣に侵入、重要機密をゲットする任務、という流れ。ハラハラドキドキの末任務完了、やった!!と思った瞬間、主人が「ところでこの人は誰?なんで急に出てきたのさ??」と言うのに驚愕!(;゚Д゚)思わず「は??1番大事なところで寝てたの??」と聞いてしまった。「だって、さっきと全然違うじゃん!紛らわしい、わからないよ」と言うのでさらに驚愕、何ネボケテるのよ、同じ女優さんよ!しかもめちゃ美しくスタイルも良いのに、髪型髪色服が変わっただけで分からなくなるなんてあり得るの???私には理解できませんでした(*_*;

その逆に、私は「ワンピース」や「進撃の巨人」を読んだりアニメを見たりしたとき戦いのシーンが長すぎて「ここは要らん、どっちが勝ったかだけでいいよ」とか「こんなにたくさん必殺技要らんでしょ、1番強いのさっさと出して早く終わらせて欲しいよ、退屈過ぎる」と言って主人に「え~?みんなそこを楽しみに見てるのに」と言われましたもんね。

中田さんは「女性にとっては服やヘアスタイルのバリエーションがとても大事らしいですよ!」と言っていました。「ルフィや悟空の必殺技のバリエーションが大事なのと同じらしいですよ!」と・・・はぁ~??必殺技のバリエーションとな??そんなものが大事なんて、なんとバカバカしいこと!!理解不能の極み!!(⇔男女ともに同じセリフを発しそうですねw)

昔叔父が叔母に「服なんて春夏秋冬1着ずつあればいいじゃないか」と言っていましたが、「必殺技なんて最強の1つでいいでしょ、さっさと倒して終わりなさいよ」と言っている私はそれと同じということか??w

勝利、誰が1番強いのかにこだわる男である中田さん、ベルばらで「オスカルとフェルゼンは戦ってどちらが強いか最後まで決めないんです!」と大事なことが成されていないかのようなことを言っていましたよ。なんでオスカルとフェルゼンが戦うのよ、どういう読み方してるんだ、変過ぎる・・・

女性ならたぶんほとんどの人が読んだことがあるのではないかな?と思える「ベルばら」で男女の価値観、大切なものの違いをとても面白く解説していますので興味ある方は見てみてください。

若い時にお互い「そうか、あなたはこんなくだらないことが大事なのね?!悪気はないのね?」とよ~~く理解し合っていればその後延々と続くことになる夫婦の間の無益な諍いはなくなるんじゃないかと思えます(笑)