1961年(昭和36年)生まれですので、小学校1年生の時は1968年。

1968年の学年誌「小学1年生」で連載が始まり、4年生の時まで続いたマンガが
「バレエ星」です。

私が小学校に上がった当時、クラスの同級生たちの多くが学年誌をとっていました。

毎月楽しみに読んでいたことは覚えていますが
楽しみだったマンガとなると夢中だった「バレエ星」のほかは、
藤子・F・不二雄の「ウメ星デンカ」「ドラえもん」くらいしか覚えていません。

確か、1年生の時は「ウメ星デンカ」でその連載が終わったあと、3年生か4年生の時に「ドラえもん」の連載がスタートしたと記憶しています。(違うかもだけど)

男の子はまた違うのかもしれませんが、
当時の小学校低学年の女の子にとってのマンガという娯楽は
学年誌くらいしかなかったともいえると思います。
中高学年になると「りぼん」や「マーガレット」も読みましたけど、私は1年生の時は学年誌のみ。

だからこそ?キレイなチュチュという衣装を着て頭にはスワンの羽とティアラ、
「アン・ドゥ・トロワ!」とフランス語での掛け声に合わせて素敵なポーズで踊るバレエの絵にとっても惹かれて親に何度もバレエを習わせてくれ!と頼んだものでした。

がしかし、習わせてもらえることはなく、
50歳を過ぎてバレエをフィットネスクラブで始めた当時、あまりの難しさに
「だから!あの時、あの子どものときちょっとでもやっていれば今全然違ったに違いない!!」
と当時の母に心の中で八つ当たり。

でも当時、クラスの友達でバレエを習っている子はいませんでした。
私は(本人の希望と関係なく)習い事はピアノと習字、公文でしたけど、周りの子も同じようなもの。

思うに、昭和40年代、バレエ教室がそこかしこにあったということはなかったのでしょう。
(親が付き添って遠くまで行くのがめんどくさかったに違いない)
でも、ピアノ教室も習字教室も公文も低学年の子どもでも一人で歩いて行ける近所にありましたから。

今はバレエ教室ってけっこうどこにでもありますよね、うちの近所にもありますから。(しかも複数)
娘は近所のバレエ教室に通わせました。(幼稚園の時からだからやっぱ、本人の希望じゃないです💦)
でも、娘は中学高校の6年間、これは本人の希望でダンス部でダンスに打ち込んでいて(学業そっちのけと言えるほどに)、バレエの基礎は必要だったみたいなので、
「ほら!習っていてよかったでしょ!」という気持ちです。(偶然だけどね)

唯一自ら習いたいと親に頼んだバレエ、
それが学年誌のマンガの影響だったわけですけど、憧れはバレエの絵に対して(笑)
そのストーリーは子ども心にも強烈でした。
バレエは習いたいけど、滝修業は嫌だなぁ~とか(そんなの必要なはずないでしょ!)
主人公を次々襲う不幸と敵役がしかけてくる意地悪が犯罪レベルなことも。

だからこそ、ずーっと内容をおぼろげに覚えていて、ぜひもう1度読んでみたいものだと思っていましたが、
単行本になって出ている当時のマンガはいくつもあるのに、「バレエ星」だけはその後1度も見たことがない。
ネットでなんでも探せる時代になってふと思いついて検索するも、バレエ星だけはどこにもありませんでした。

が!ついに!今から5年前の2016年、こんな本が出ているのを発見!
迷うことなく購入しました。

帯の言葉に親近感!
バレエを習いたかったけど獅子舞を習わされた私にとって憧れの先生、と。

学年誌のバレエマンガは、同じ作者で各学年ごとに違ったものが連載されていましたから、
生まれた年によって読んだものが違います。

だから「バレエ星」以外のがどのようなマンガだったのかは知らずにいましたが、
この本を読んで、みんなだいたい同じ世界だったんだな~と。
すご~~~く懐かしい思いでこの本を読み、さらに、紹介されていた内容が「バレエ星」が中心でバレエ星のダイジェスト版だったりしたので、(そのストーリーの予想以上の奇天烈さに)余計に全編通して今一度読んでみたい!と思いが強くなってしまいました。

そんな思いが通じたかのように、1年後こちらが発売に!!!

嬉しすぎる!!!
50年前に夢中になって読んだものを50年ぶりに最初から最後まで全部読めました。
50年ぶりなのに、覚えていたところがたくさんありました。
ストーリーのほうはツッコみどころ満載でしたが、、、
というか、ツッコむところが多すぎ、ツッコまずに読めるところのほうが圧倒的に少ない(笑)

その後、夢中になって読んだマンガ、たくさんありますけど、
この「バレエ星」が私にとっては人生初めてのお気に入りのマンガでした。

余談ですが、高校生の時同じクラスに学年誌の表紙モデルだったという男の子がいました。
学年誌って男の子と女の子2人のアップが表紙でしたよね?
その時、あれって写真だったんだ~と思ったんですよね、絵だと記憶してたんですね、私は(笑)