子どものころ読んだ絵本の中に出てきたもので
すごく興味を惹かれてほしくなったもの、いろいろあります。

幼稚園に通うようになったころから、母が月に1度本屋さんに連れていってくれて、
私と妹に好きな本を買ってくれました。(正しくは母の誘導で母のおすすめの本を)

妹は3歳下ですので私より絵の多い本が多くて、それも一緒に読めるので楽しみでした。

それと、昭和のあのころ、絵本を売りに来るセールスマンいませんでしたか?
母が玄関で対応していて、セールスマンが帰ったあと
「絵本をとることにしたから、月に1度届くわよ」と
最初に渡してくれたのが「白鳥の湖」の絵本。

これが、絵がすごくきれいだったんです、昭和の妙に写実的な絵ではなく水彩画タッチで。
しかもお話がバレエの白鳥の湖ですから、うつくしい~~(笑)
すごく嬉しかったのを覚えています。

がしかし、この月1度届く頒布会絵本、水彩画タッチのキレイなのは最初の白鳥の湖だけ、
そのあとはそれぞれに個性的なお話と絵だったことだけ覚えています。
あとはどんな絵本があったかは、タイトル1つだけしか覚えていません。
「サムソンとデリラ」、これだけは覚えています、、、なんでこれなんだろう?
お気に入りの絵でもストーリーでもなかったので自分でも不思議ですが。

そんなわけでけっこう幼いころからずっと絵本、本は家にたくさんあって、
お気に入りの本もいろいろありましたので、
いつどの時期に買ってもらった絵本のどの絵に憧れてのことだったのかはわからないのですが、
ずっと欲しい欲しいと思っていたのが「くるみ割り人形」と「鉛の兵隊人形」の2つです。

特にくるみ割り人形!実用的にくるみを割るお話ではありませんでしたので、
挿絵を見て「これがどうしてくるみ割りなんて名前なんだろ??どこでどうやって割るんだろ??」と
気になって仕方なかった子どものころの私。

今の時代はクリスマスの時期になると日本でもクリスマスグッズのところにくるみ割り人形って並ぶんでしょうか??それはちょっとわかりませんが、
私の子ども時代、いえ、大人になってもクリスマスの時期にくるみ割り人形が町中にたくさん!なんてことはありませんでした。(今でも少なくともうちの近所ではそんなことはない)

だから感動の出会い(笑)はドイツのデュッセルドルフのお店で。
1980年代前半、ヨーロッパ便は直行便はまだなくヨーロッパ各都市行のフライトは「北回り」という名称ですべてアンカレッジ経由、そこで1泊か2泊してから各方面へ飛んでいました。
各都市へも1日何便もバンバン飛ぶということもなかったので、アンカレッジ経由で各都市に行くと
そこでも最低でも2泊はできたので観光やお買い物ができました。

初めてデュッセルドルフに行ったときがたまたまクリスマスの時期で、
町のお店に子どものころ絵本の中で見た挿絵と同じくるみ割り人形がたくさん並んでいて、
同僚で買ってた人はいないけど(笑)私は飛びついて買いました。

それでも理性は働いて、ほんとにクルミが割れるような大きさのはやめました。
子どものころの疑問、「どこでどうやってクルミを割るんだ?」ですが見てすぐわかりました。
人形の口で割るので、クルミがまるごと1個入る大きさの口の人形だと相当デカい!
なのでクルミは割れず、実用にはならないのが残念ですが、私が買ったのは25センチほどのくるみ割り人形です。

もう40年近く前のものですから片目と、さらに片方の足先もとれてしまっています。
(片足になってしまって、図らずももう1つ欲しかった鉛の兵隊人形みたいになってますね💦)
その時一緒に買ったオルゴール人形のほうが実用的でさらに丈夫でした。今でも手回しのオルゴール、ちゃんと動いてキレイに音が出ます。

こちらはオルゴール人形。
クリスマス用ということはないのかも、、