主人が「これ、すごい内容だよ」とすすめてきた本です。

石井光太「ルポ 誰が国語力を殺すのか」


主人と私は同じく読書が趣味の1つでも、主人はミステリーや小説をほとんど読まないし、選ぶ本のジャンルが全く違うので、同じ本を読むことはめったにないという、読書が好きな夫婦にしてはとても不経済な夫婦です。でもたまに、自分が読んだ中で私が読んでも面白いんじゃないかとすすめてくるものもあります。たいていの場合そのような本はとても面白いので、今回も興味を持って読み始めて数行で、、、興味飛び越えびっくり仰天!!いつのまに日本の子どもたちはこのようなことになっていたの⁈と驚くような内容で夢中で読みました。

仰天した冒頭のエピソード、誰もが小学生の時に読んで涙したお話「ごんぎつね」。私にとってはそんな難しい読み解きが必要な話か?とまだ驚きですが、今の子どもたちの読解力に驚愕してそのまま引き込まれることと思います。現場で体験する先生方の困惑はいかばかりか( ;∀;) 今の日本がどういう状況か知っておいたほうが良いと思う意味でおすすめの本です。

今の現状の原因、当事者である子どもたちや、そのような子どもたちと同じである親まで含めての実態、教員たちの困惑、そしてそのことに対しての様々な対処法を考え実施している学校の状況まで、当事者である子どもたち、教師をはじめとする教育現場の人々、文科省の役人まで様々な人のインタビューからなるルポ。後半の、このままではいけないと危機感を持って対処している学校や機関、もしくは昔から変わらず、ずっと同じ方法で国語教育してきた学校についての章は希望です。対処法はわかっているし絶大な効果があることもわかるので。

私がブログを始めたきっかけは主人にすすめられたことですが、シニアという年代に突入し、物忘れも気になるようになってきたし、子どものころや若いころは気が遠くなるほどに長いと思っていた人生、それがいよいよ最終章、今となればアッという間でした。思い返すことも時間もたっぷりとあるし、日記代わり、思い出の記録と、備忘録的にはとても良いんじゃないかと自分でも思ったこと。

ただ、初めてのことで何をどうしたらいいのかわからず、ワードプレスについてはもちろんですが、ブログそのものについてもネットでHow to記事や体験記事を読みました。その時1度ならず何度か見かけたのが「ブログはもう時代遅れ、若い人はやっていない。今やっているのはシニアばかり」といった趣旨の言葉。「そうなのね、若い人は一言で済むツイッター(今はXですか)や一目見てわかる写真投稿のインスタが主って感じだもんね」と納得しました。

そして「確かに私のような普通の人が思いつくままに平々凡々な変わらない日々の出来事なんぞを書き散らしたブログなんて誰も見てくれないかもしれない、いや誰にも見てもらえない確率のほうがうんと高そう」とも思いました。実際、普通にブログを始めてもほぼ誰にも見てもらえない、大真面目にアクセス0が続くのでランキングに参加するようにとのアドバイス記事が多く、それを見ながら書かれている通りに登録、参加して今に至っております。

初心者が始めたばかりでランキングに登録なんて恐る恐るで、日記代わりだったら自分1人でパソコンの中に書いておけばいいだけ、ブログという不特定多数相手に発信する形態をとる必要があるのかな?とかなり怖気づきましたが、始めてみたら確かに私のブログなど読んでくれる人は少ないんですが、少なくても読んでくれる人はいて、時に応援クリックもしてもらえてそれがものすごく嬉しいんだということを知りました。自分の思ったこと、日々の出来事でがっくりきたことやびっくりしたこと、昔の思い出、本の感想などを書いただけなのに、どこかのどなたかが共感してくれる、それがわかる、ということはとても嬉しい。やってみないとわからなかった気持ちですし、どこかのどなたかと共感し合えた気持ちになれる、どこかのどなたかに肯定してもらえた、それって続ける大きな活力になりますね。

嬉しい気持ちに加え、日本のどこか、私の行ったこともないどこか、さらに外国のどこかで、どんな方が読んでくれているのか、共感してくれたのか、などと想像するのがとても楽しいですし、逆に他の方たちの生活や思いをブログを通して知ることも楽しいです。

自分の感じたこと、思ったこと、日々の暮らしの中で何かをを見て聞いて読んでどう思ったか、自分の心のままに書くブログ。自分の思いを言葉にできない、語彙がない、感情を表現できない、文章を組み立てられない、相手あることと想像して言葉を選ぶことが出来ない、、、そんな子どもたちに、少しずつ言葉を身に着けていけるよう様々な取り組みがなされ始めていることを読み、ブログも1つの方法として向いているんじゃないかと思いました。不特定多数に向けての発信だからどこかの誰かを傷つけてしまうかも?と思えることは配慮ある表現にしたり書くのを控えたりといったことも必要だし、子どもが自分の思ったことを言葉にしてそれに共感してもらえた時のモチベーションの上がり方なども充分効果ありそう。

そういった意味でも、昭和の時代の国語教育で言葉はちゃんと身に着いたけど、それが出てこなくなりつつある自分にも言えています(^^;

シニアの私は本当はこれを手書きでやったらもっと効果あるんでしょうね。衰える国語力にブログっていいかも!と思えますが、唯一補えない点が「漢字を書くこと」ですね、いやもう、昔と比べて漢字が書けなくなっていることといったら、、、読めても書けない。何もかもPCやスマホでの入力で、いざ書くとなると「あれ?どうだっけ??」となることが増えています。じゃあ、もし原稿用紙にでも手書きで書いたものをブログに簡単にアップできるようなものがあったとしたら利用するか?しないと思う(^^; そんなだったら今度はブログを続けることができないわ、根気も体力も衰えてきているシニアなんですもん(^^;

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