ジムでフラダンスのレッスンに出ている人たちがスタジオで自主練していました。発表会が近いそうです。ほぼ全員シニアですが、パウスカートも色とりどり、柄も花柄や植物柄で華やか、さらにヘアスタイルも工夫して造花を飾ってとてもキレイにしています。そしてロッカールームでもそういうかっこうに着替えるのが嬉しそう。確かに気分も上がりますよね。私がメインで出ているレッスン、バレエでもウェアにこだわってすごくオシャレしている方たちも多いです。

これから年をとっていく一方の身、ジムでは身体にガタがきたかと思えるあれこれにげんなりする今日この頃なので、フラでキレイにしている年上の方々、バレエでウェアでオシャレしているジム友、そういう人たちは若々しく素敵だと思います。

3年たった口紅でも大丈夫じゃない?かぶれたら捨てるわ、なんて言ってる、いえ、その前にいくらマスク生活だったとはいえ3年間1度も口紅をつけないでいたズボラさ、
スウェットのセットアップで行き始めたらとっても楽、やめられないわ~なんて言っている私が何を言うかwって感じですが、そういうジム友を見るにつけ、私ももうちっとがんばろ!とは思うのでした。そして思い出すのが、CAとして乗務し始めたばかりの頃、ガサツな性格のド新人の私が衝撃を受けたパーサーの教え。

女性だから、男性だからと「女性らしさ」や「男性らしさ」を押し付けることはハラスメントになるということはもう当たり前に見聞きしていますし理解もしています。そういう時代になってからの会社勤めはしていないのでリアルな体験は全くありませんし、昭和平成の時代の経験しかありませんから、今だったらハラスメントだらけの中で働いていたんだと思います。

でも、それをさほど気にすることもなく働いていたわけですが・・・

私が新人だったころは大先輩方の中にはまだ採用条件に「容姿端麗」があった時代に入社した人たちもいたと思います。それだって今だったらかなり問題なんでしょう。でも、当時はそんなことへ考えは全く及ばず、思ったことは自分の時にその基準が撤廃されていてよかったということ。そんな条件があったら私は応募なんてできなかったですもんね ( ;∀;)それがあったときに応募した、そのことが私にとっては何よりすごいと思えることでした。

そんな大先輩の美しい方々からは仕事以外でもいろんなことを教わり影響も受けました。

怖い先輩方に絞られてブルった話、焦った話、泣いた話などは山のようにあって別ブログを作って毎日書いて行けそうなほどです(笑)山のようにあるということはすなわち私がいかにどんくさかったかということなんですが( ;∀;)今となればそれも懐かしい思い出ですが、口紅や日焼け止めのことを書いていて自分の横着ぶりやほとんど使わない化粧品のことなどを思うにつけ、蘇るのは当時の外見に加えて美意識も高かった先輩方の思い出。ご指導ご鞭撻w     

ハワイ線のフライトで私が1番のジュニア(1番ペーペー)、乗務し始めて数回目の本当にまだド新人の時のことです。

帰りの便乗務のため、朝ホノルルのホテルのロビーで全員集まるのを待っていた時、先輩CAの1人が頭と制服のスカーフにプルメリアの生花を飾り付けて現れました。空港で乗務前のブリーフィングが始まった時のパーサーの第一声が、そのプルメリアを飾った先輩を名指しして「素晴らしいです‼︎決められた制服での装いに美しさをもう一工夫する。常に女性らしく美しくあるよう意識することは大切です。皆さんも見習ってください。」と。私含めた他のメンバー全員神妙にうなずいて聞いたのでした。当時は何も疑問にも思いませんでした。(いや、正直ズボラな私はすごい世界だわ💦とは思いましたが)

今の時代、上司が部下にこんなことを言ったらダメ?ハラスメント?
女性らしく、なんて言った段階でアウトなんでしょうか?

その後私がハワイ路線でプルメリアの生花を頭や制服に飾ったか?

退社するまで1度もしませんでした。

パーサーの女性らしさの押し付けに反発したというのではまったくありません。
いや、生花だからいじくっているうちにクッタリしてきてしまうしね、ヘアアレンジってすごい苦手なのよ、私。やっぱりそれなりにできる人がやらないと逆効果でしょ。と、そういう理由でした。でもパーサーの教えはこうして還暦過ぎた今でもしっかりと記憶にとどめられておりますよ。当時の私はハラスメントだなんて受け取りませんでしたし。(そして実は今だって思っていない)

ジムでフラダンスレッスンに出る人たちが頭や服にプルメリアの造花をつけてキレイにしている姿を目にすると新人時代のこのパーサーの喝を思い出します。

他にもたくさんある昔の先輩や同僚たちのちょっとかっとんだ美意識のあれもこれも、最近よく思い出します。やっぱり還暦過ぎてから「どうでもいいわ」と思えることが増えてきたからかな?