先日小雨降る日に電車でジムに行った時のこと。

雨の日に座るのは1番端で座席横の手すりに傘を掛けられる席、空いていてほとんど乗客がいないのでその時もそこに座れました。向かいの席は空席で座席横の手すりに傘が掛けられていました。明らかに置き忘れ。

雨の日に電車に乗ると傘が置き忘れられていることはよくあります。
そのほとんどはビニール傘で、たまに骨が折れているものもあったりで「わざと置いていったのかな?」と思えるようなものも。

でも先日の場合は絶対わざとではない不本意な忘れ物だろうと思える高そうな傘でした。
ベージュの地に白の模様、白の縁取りで広げたらおしゃれそうな感じ。木製の持ち手は太目でしっかりしていて模様が彫ってある、日傘にも使えそうな晴雨兼用といった傘でした。

目についた時「持ち主は電車を降りたあときっと『しまった!』と思っているだろうな。」と思い、いかにもその忘れ物をしそうな私は「持ち主は気づいた時点で駅員さんに言うだろうけど、その場合できる限り近い駅で駅員さんが取りに乗り込んで来てくれるのかしら?それとも終点までそのままなのかなぁ?」なんて思いながら席に座りました。

座ると自分の膝に置いた大きなリュックを抱えながら傘を巻いて留めて横にひっかけて、スマホを出して誰かからメールが来ていないかだけを確かめて、ジムのレッスンについて1件入っていたジム友からのLINEに返信して、、とたったこれだけのことをガサゴソとしていると、駅と駅の間隔が狭い各駅停車はもう次の駅。ドアの開閉音がして人の乗り降りの気配に目を上げると、

目の前の傘がない!

ついさっき、ポツンと向かいの席の横の手すりに掛かっていたお高そうな傘がなくなっていて、乗り込んできた2人のうちの1人がその席に座り、自分の持っていた傘を手すりにひっかけていました。

乗客なんてほとんどいなかった車両、降りた人も1人か2人だった感じで、ドアが閉まって動き出した車内から遠ざかって見える範囲のホームを歩く人もまばら。あっという間に視界から消えたホームにチラッと見えたほんの数人。あのうちの1人があの傘を持っているってことよね⁈と落ち着かない気持ちになりました。

離れた席からも忘れ物の傘と気付いて、私と同じくこの傘の場合は持ち主も焦っているだろうなとの親切心で駅員さんに届けるために持って降りたのか?そう思いたいですが、どうなんでしょうか(^^;

本当にあまりに一瞬の出来事でビックリしました。