50歳からのバレエ・1
50歳からのバレエ・2

60歳の今、とても楽しく週に何回もバレエのレッスンに出ていますが、
50歳過ぎたころ初めて参加しだしたころは、そんな年齢になってから始めたための苦労もあれこれと。
そんなお話の3つ目です。

今までは身体能力的な問題からのあれもできない、これもできない、それはムリ、どれもムリ問題でしたが、今回のはフランス語問題なので、
フランス語がペラペラの人は関係ないです。またフランス語ができなくてもこれはすぐ慣れるのでそんなに問題ではないです。

最初が衝撃なだけです。

バーにつかまって足先を出したり膝を曲げたりする基礎の動きのみする入門クラスの次に
一つ上の初級クラスに参加すると、それまでのバーレッスンのみと違って、フロアで少し踊るセンターレッスンというのが加わります。

バーレッスン(基礎の動き)
アダージョ(ポーズをキープしたりゆっくりとした動きでバランスをとったりする)
アレグロ(速いテンポで横移動したり前後に動いたり。でも短い動き)

これらの後に最後、フロアでバレエのいくつかの動きを組み合わせた踊りをする。これがセンターレッスン。

この流れなんですけど、
バレエは動きの名称がすべてフランス語なので、途中のアダージョ、アレグロの時でさえ慣れないフランス語の指示にあたふたします。

「クロワゼドゥヴァンからクロワゼデリエール、次、エカルテデリエール、、、」

え??え??今なんと??

前の人のを見て必死で真似しますが(もちろんひとつ前の記事に書いたような足に問題だらけのポーズで)
全然わからないから最後まで人のを見てのワンテンポ遅れ💦

初心者の人どうしで「やだ~もう、ぜんぜんわからない~~左斜め前を向いて足を前、次後ろ、とか言ってくれればいいのにぃ~~」と嘆きあう。

がしかし、センターレッスンが始まると、そんなもんじゃなかった、、、
初心者どうしで「やだわ~~」なんて言いあう余裕もなく青ざめる事態に、、、

先生がお手本を見せながら、
「はい、では今日のグランワルツです。
トンベパドブレグリッサードグランパドゥシャ~次~~」

うひゃ~~~~~💦

どの動きがどの言葉??どの言葉がどの動き??

何十年かぶりに頭の中で「マハリ~クマハ~リタヤンバラヤヤンヤンヤン」や
「テクマクマヤコンテクマクマヤコン」という呪文がぐるぐる回りました。

ぜんぜんわからないのに、先生のお手本のあとはだいたい3人~5人くらいずつ、
スタジオの端から端まで広くとって同じ踊りをやるんです。
これが!!!これこそが、「この年になってこんなに恥ずかしい思いをするとは~~~💦」のところです。

3~5人ずつ、だいたい4つくらいのグループに分かれて順番に行くので
1つのグループが踊っている間は見ている人のほうが当然多い。
意を決してとにかくめちゃくちゃでも端から端までなんとか行く、最後はもうただ走ってるだけ、
そんな状態なので、みんな見てると思うとなおさら恥ずかしい。

でも、これは本当に最初だけ。

最初聞いた時は呪文かと思えるようなフランス語のバレエ用語も、レッスンのたび毎回ですし、
机上の勉強でイメージがないのとは違って動きと連動してのことなのでこれはすぐに覚えます。

みんなが見てる中でハチャメチャな動きでやることが恥ずかしい~~というのも、
何回か出れば、やり終わった人は頭の中で動きを復讐してるし、これからの人は予習してるから
今やっている他の人をじ~~っと見てる人なんてそんなにいないこともすぐわかります。

平日昼間の年配の女性ばかりのクラスでも、たまに若い上手な方がまじることもあって、
そういう時はほぼ全員でそのレベルの違う上手な踊りをじ~~~っと見ますけど!(笑)

そういうわけで、最初に参加したときは本当にすべてにおいて、
「自分だけ激しく桁違いにできない」「自分だけものすごくヘンテコ!!」と感じます。

私だけじゃなくて、私のすぐ前に入った人も、私のあとから入った人も、みんな同じようなことを言っています。

でもすぐにみんな似たような状態、バレエ特有の年齢的にも身体能力的にも無理な動きなどは長くやっていてもできないし、ほぼ全員が自分ができる範囲で楽しむという感じなので
初回とそのあと何回かをちょっと我慢して続ければ、そのあとは本当に楽しい世界が待っていると思います。

もう1つ、いいことが、、、バレリーナ芸人のけっけちゃんの面白いバレエあるある動画、これがすごくよくわかる!(笑)
この「マダムクラス」のところが私たちですね!