最近読んだ本。

ブルックリンフォリーズ

ポール・オースター「ブルックリン・フォリーズ」
ニューヨーク、ブルックリンに暮らす普通の、いやちょっとついていない?道を踏み外してしまった?悪いほうへ転んでしまった?そういう人々の過去と現在、再生の日々の物語。
主人公はガンを患い離婚し娘との関係も壊れそうな60歳目前の男性、主人公を取り巻く登場人物は人生に何かしら失敗している人々。でもみなそれぞれにその時々を生きていて悲壮感はなく明るいタッチでユーモアある文章で暗い話ではありません。みんなそれぞれに再生していく、主人公ネイサンのこの先の未来も希望があり明るい、とほっとした気持ちで読み終わろうとする最後の6行・・・

えぇっっ!!!あぁ~~~~そこへ・・・本紹介記事やレビューを読んでしまうとこの最後のネタバレ?と言えるのか、いや、ネタバレって・・これはミステリーではないものね。とにかく最後の6行にふれているレビューもたくさんあるので読まないほうがいいかも。それともこれはそういうお話と知ってて読むのが普通だったのか?もしくは注意深く読んでいれば気づいたはず、全く気付かず最後の最後まで読んだ私がアホなのか??とにかく全く知らない本だという方、レビューは読まずに読んでみてください。

次々と読み、どんどん忘れてしまうため以前読んだことのある本をまた買ってしまうけれど、忘れてしまうからこそ2回目も初回と同じくらい楽しめる私のお得脳をもってしてもこの物語の終わり方は絶対に絶対に忘れないでしょう。

シャルロッテ・リンク「失踪者」
イギリスの田舎町とロンドンが舞台のミステリー。上下巻でかなりのボリュームですが、文章は読み易く、どうなるのか?先が気になりあっという間に読み終わりました。かなり面白いミステリーでした。私は最後のほうまで犯人はわからなかったです。