今日は朝から小雪がちらついています。寒い1日になりそうです。昨日から冷え込んできていましたが、読んでいてさらに寒くなりそうな極寒の地、アイスランドのミステリーを読んでいました。初めての作者でしたが面白かったです。

北欧ミステリーは妹におススメされたものを読んでからハマりにハマって現在進行形。最初に読んだのがカーリン・イェルハルドセンのスウェーデンが舞台の「ショーベリ警視シリーズ」です。「お菓子の家」「パパ、ママ、あたし」「子守唄」の3部作。どれもすごく面白いのでおススメです。馴染みのない北欧の国の警察や人々の生活等、ミステリー以外のストーリーも興味深く、これをきっかけに北欧ミステリーにハマりました。

同じスウェーデンの「ミレニアムシリーズ」は作者のスティーグ・ラーソンが若くして亡くなってしまったのがとても残念・・あれだけ面白いミステリー、続きをもっと読みたかったです。

ノルウェーのオスロ警察シリーズ、サミュエル・ビョルクの「アイムトラベリングアローン」は、kindleで途中まで無料で読めるお試し版というのが気になって気になって…ミステリーで途中までしかないお試し版を読むなんてバカなことをしてしまい、当たり前ですが続きが気になって買ってしまったミステリーでした。面白かったからいいけど文庫でも高かったのよ。次作の「フクロウの囁き」も文庫本でも高くて古本でもさほど値段が下がらずそのまま忘れていました、ブックオフで見て下がってたら買ってみるとします。

デンマークのコペンハーゲンが舞台の特捜部Qシリーズは現在進行形、とりあえず文庫化されるたび購入しているんですが、次のが出ると前のを忘れてしまっているんですよねぇ・・第3話目の「Pからのメッセージ」以降はすべて上下巻。こういうのを最初から読み直すのってキビシイ💦完結したものを一気読みするのが私には向いています(笑)と言ってもお話そのものは1話完結ですから、どこからどう読んでも、最新刊だけ読んでも全く構わないのですが。ただ、ミステリーのシリーズものは捜査官たち、そのチームや同僚、上司などの人間関係が続いて行くので私は時系列通りに読みたいタイプです。

特捜部Qシリーズ

特捜部Qシリーズは今Kindle Unlimitedで「檻の中の女」「キジ殺し」「Pからのメッセージ」上下巻まで無料で読めます。映画は見たことはありませんが、何作も映画化されているので人気なのでしょうね。本の帯の俳優さんたち、イメージに合っていました。

北欧ミステリーの中でも特に好きなのがアイスランドが舞台の「エーレンデュルシリーズ」。
こちらについては以前ブログに書いております。とてもおススメなシリーズです。暗いけど・・
文庫化を待っていた北欧ミステリー

同じくアイスランドのミステリー、ラグナル・ヨナソンの「フルダシリーズ」も面白かったです。どこまでも暗いけど・・・💦
時系列逆で読むミステリー

アイスランドは馴染みのない国ですが、ミステリーだから特にだとは思いますがその極寒の地のイメージ、暗く厳しい天候、人口の少ない過疎のイメージ、などなどでひたすら暗いイメージ。それがミステリーというジャンルによく合っているともいえて雰囲気も含めて興味深く面白く読めます。オーロラが普通に見られる地っていいなぁと思いますけど、現地の人からしたらそんなことより太陽のほうがいいと思うのでしょうね。昔、仕事で初めてアラスカのアンカレッジ便に乗務したとき、眼下に見えてきたどこまでも続く流氷の海の光景は還暦過ぎた今でも感動とともに覚えています。でも、その光景が今北欧ミステリーで読むと流氷の海はストーリーの寒々しく寂しい効果を強めます。

そして、さらにまたアイスランドが舞台のミステリーを見つけて迷わず購入したのがエヴァ・ビョルク・アイイスドッティルの「軋み」でした。
首都のレイキャビクですら人口は少ないアイスランド、この小説は地方都市が舞台なので町の人は全員顔見知り、親も子も親戚も同じ小中高、地元に勤めれば警察官でも誰でも顔や名前は知っているというそんな人間関係の中での事件。とても面白かったです。犯人も意外でした。

フルダシリーズは自分と同年代の女性刑事が主人公でしたが、こちらは30代の女性刑事が主人公。アイスランドではシリーズで出ているそうですので、狭い町が舞台のシリーズ、次回作の翻訳出版が楽しみです。