4月2回目の花

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4月2回目の花2
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本筋とは関係ないところがすごく気になった話

本を読んでいるとき、気になって仕方なかったこと。

ミステリーで謎解きでそっちを気にしながら読むのが普通なんですが、本筋とは全く関係ないことに非常にひっかかってしまったんです。

主人公が、ストーリーの謎解きでは重要な資料、何十年も前の年代ものの貴重なスクラップブックをなんとお風呂の中で読むんです!

中身はもちろん紙、何十年も前の古い紙、「色あせた茶色の革表紙のスクラップ帳」とあるから表紙は古い革。

そんなものを、しかも、自分のものではなくて今の持ち主から借りてきたものなのに、
「浴槽に熱めの湯をたっぷりと張り」⇒スクラップブックを持ち込み読みふけるシーン⇒「湯がぬるくなり、足の指がすっかりふやけても・・・」と長時間読みふけっている描写。

革表紙には濡れたシミがたくさんついて、中身のスクラップはすべてふにゃふにゃに波打ってしまったことでしょうwこれ、私が持ち主だったら怒り心頭だわ~~と意識がそっちへいってしまいました。(ま、実話じゃなくてお話なんですけどね)

本筋とは関係ないところの設定が非常に気になってしまったのでしたが、
読み終わって「訳者あとがき」を読んでいたら、訳者が編集者と校正の最中に交わした会話を紹介していました!

『スクラップ帳をお風呂に持ち込んでいるでしょ、あれ、いけませんねぇ』
『ほんとほんと、呆れちゃいますよね』
『貴重な借り物なのに』
『オーストラリア大陸が育んだおおらかさというか、アバウトさというか』
『国民性とか文化で片づけられるものなのかどうか』


私も「え~~~??!!」と思いながら読みましたが、訳者も「え~~?!!」と思いながら訳して、編集者も「え~~~??!」と思いながら校正していたんですね。
ここが気になるって私だけ?と思ったので安心してしまいました(笑)

※「忘れられた花園」ケイト・モートンはオーストラリア人