親友とのイタリア旅行、出だしで躓き、ポンペイで耳ダンボにし、と今思い返しても思わず笑ってしまうことも多かった旅でした。

35年後の今は懐かしく思い出して笑えるけれど当時は時刻表の間違いなんて冷や汗もの💦
同じく、冷や汗をかいた思い出です。

ローマからフィレンツェに行くのにはテルミニ駅から列車で行きました。
チケットを買って列車に乗り込み、フィレンツェの地図を見たり、ウフィツィ美術館のガイドブックを見たり、2人でおしゃべりしていましたが、出発予定時刻になってもぜんぜん出ない。

まぁ、日本の電車じゃないもんねーと2人で気にせずおしゃべりしていましたが、30分以上たっても出る気配がなく、「これはちょっとおかしいね」と話したちょうどその時、窓の外のホームを駅員さんが歩いていたので親友が「ちょうどいい!あの人に聞いてくる!」と言って通路を小走りして行きました。

駅員さんはちょうど後ろのほうへ向かって歩いていて窓から後ろを見たら、親友が乗降口から出て駅員さんに駆け寄っているのが見えました。

私は「まったく~~遅れるならアナウンスくらいしてよね~」なんて思いながら窓の後方からまたガイドブックに目を落としたその瞬間、ただ静かにガタン、スーーーッと電車が動き出したんです!!

うわあぁぁぁーーーー!!!親友置き去り??

携帯なんてない時代ですからね、焦りました。
しかも、動き出してから親友はぜんぜん戻ってこない。
乗れていればもう戻っていないとおかしい。
きょろきょろと落ち着きなく通路後方を何度振り返ってみても親友が戻ってくる気配なし。
これはもう置き去り確定。
生き別れかも・・・(そんな気分ですよ、イタリアの列車の中に荷物2人分かかえて)

とりあえず目的地のフィレンツエで待つしかない。
着いても改札出たくらいのところで待ってるほうがいいよね・・
次の列車は何時だろう?それもまた30分も40分も遅れたら?あぁ~~また半日ロス~?💦などと考えていたら

後ろから親友が!!!よかった!!2人で手を取り合って喜びましたw
でも今まで何してたのよーーーー

なんでも、乗降口から降りて駅員さんのところへ駆け寄ろうとしたら駅員さんが「出るから乗れ」とジェスチャーで示したので慌てて方向転換してまた飛び乗った。
飛び乗ったところから、前に向かっていけばすぐ席だったのに、後ろに向かってずんずん歩いて行ったんだと。

そんなバカな!と思う人がうらやましいです。
これは方向音痴あるあるなんです。
私はよーーーくわかります。
類は友を呼ぶとはよく言ったもの。
親友は私と同じくすごい方向音痴です。
(私の方向音痴レベルはこちらを⇒超弩級の方向音痴
ビルとかホテルなどエレベーターから降りたあと自分の部屋がある通路とは逆方向へ歩くというのはもはや当たり前、そのレベルですから。三差路とか五差路じゃなくて2方向しかなくてもわからなくて逆に行くのです。三差路五差路なんてもはや迷路。

通路を歩いて行っても席に私がいないので(当たり前じゃw)親友は親友で非常に不安だったそうです。
落ち着いて考えればそんなはずは絶対ないのに、私もあとから来て降りてしまったのか?
自分だけ身一つでフィレンツエに行くしかないのか?どうやって待ち合わせすればいいんだ??とパニクりながら1両分反対方向に向かって歩いてしまったとのこと。
パニクッているとそんなはずはないと思うようなことを思ってしまうのもわかります。
これも方向音痴あるあるですが、自分が方向を間違えていることは棚に上げて「こうなのでは?!」と勝手にパニクる。なぜ最初に「方向を間違えている」ということを考えないのでしょうか💦私も未だにそうです。

時期はずれの真冬平日で車内ガラガラだったのも方向音痴にとっては痛い。
特徴ある誰かとかにぎやかな家族連れとか、近くに座っていたらもう少しわかりやすかったと思う。(いや、普通の人はそんな目印なくても間違えないよという声が聞こえそうですが)

それにしても、遅れるなら遅れると、出発なら出発とアナウンスくらいしてよ、と思いましたが、イタリアには暮したことがないからわかりませんが、列車がたかが30分遅れる程度のことでは遅れるにも出発するにもいちいちアナウンスなんてしないのでしょうか。
その程度でどうなってるんだと聞きに行く私たちがイタリア基準ではせっかちすぎなんでしょうね、きっと。