物忘れが悩ましい今日このごろ、ただジムに行くだけで同じものを持って行くだけなのに忘れ物も相変わらず多い。

でもなぜか、ずーーーーっと長い間思い出しもしないことなのに絶対忘れないこともあるのが不思議。

全く使っていないのに、スラスラと全部言えることにビックリしたのが
エイブルA、ベーカーB、チャーリーC・・・です。

旅行会社で働く人はお馴染みの言葉だと思いますが、私は20代はじめのほんの一時使ったきり。

昔々、CAの訓練に入る前に地上職での研修が4か月ほどもありました。
地上職の各部署に配属されて「S訓生」と呼ばれて同じ仕事をしました。私が配属された部署が旅行会社と航空券の予約に関するやり取りが頻繁にあり、リファレンスナンバーやお客様の名前の綴りを伝えるのにこのエイブルベーカーをアルファベット26文字分使って伝えていました。

アルファベットと数字の記号、「TGB25N6」といったような組み合わせを電話で相手に伝える時、「アルファベットのティー、ジー、ビーに数字の2、数字の5、アルファベットのエヌ、数字の6・・」とそのまま読み上げて言っていると

「イー、ジェイ、ビー、2、5、エムに6ですね」などとなかなか正しく伝わらないので
アルファベットの前に必ず決まった単語をつけて伝えていました。

「タイガーT、ジョージG、ベーカーBに数字の2、5、ナンシーNに数字の6です」というふうに。

研修の間中毎日使っていたのでその時はお馴染みの言葉となりましたが、当たり前ですがその後そんな言い方を使うこともなく40年近く。まさか全部覚えているとは。

先日GAPの商品を交換した際、交換の場合はカスタマーセンターに電話をして注文番号を伝えないといけなかったんですが、その注文番号が上記のようなアルファベットと数字の羅列。
しかもカスタマーセンターのスタッフは日本人ではなく、普通に読み上げたら案の定うまく伝わらなかったので思わず「VictoryV、YorkYです」と言いたくなり、なんとか伝えたあと咄嗟にそう思ったことと、すんなりビクトリーとかヨークとか出てきたことにもびっくり。

この言い方をすればよかったのかも?と思ったものの、旅行業界だけのことだと思うから伝わらないどころか、逆に混乱しそうですよね。

ロジャーRにジャックJです、なんて言ったら「は??ロジャーとジャックがどうかしましたか??」なんて、かえって相手が戸惑いそう。
チャーリーC、ジョージG、ピーターP、人の名前になっているアルファベットもけっこうありますので、いきなり誰かの話を始めたかと誤解されそう。

でも、これメルアドを口頭で伝える時なんかには良さそうだと思います。

忘れては困ることまでどんどん忘れているのに、今でもスラスラと26文字分全部出ます。
慣れない仕事に必死でそれだけ真剣に覚えたということでしょうか。

でも、40年近くちゃんと覚えていても使う機会なんてありませんが・・・
その分のキャパを他のもっと大事なほうへ回してほしいよ。