実に3年ぶりで親友が家に遊びに来ました。

コロナ禍の前は月に1回くらい、家でランチ&お茶しながらおしゃべりを楽しんでいました。
その前は、外のいろんなお店でランチ&お茶していました。ランチ目的というよりおしゃべりメインだったため、ランチした後はお店を変えてお茶、そのあとはお店を回って買い物しながら、といった感じ。

おしゃべりをしたいのに、ランチのお店で長くて2時間、お茶のお店で1時間程度、そのくらいしか長居できないし、爆笑するような話も多いので迷惑にならないように気を遣う。

そこで、思い切りおしゃべりできる家ですることにしました。
50代半ばのことでしたが、それまでは外の話題のお店でランチすることも、おしゃれなカフェでお茶することも、お店を回って買い物することも楽しいことだったので、場所もその都度話題のお店などに変えて会っていました。でも、50代も半ばを過ぎたころから、2人ともにそういうことに執着することがなくなってきました。

むしろ、ランチが終わったあとまだしゃべり足りないのでお店を変える、この移動が面倒に・・・そして買い物も30代40代のころのように特に欲しいものがなくなってきた。たとえ季節の変わり目、服の買い時でも。おしゃれで可愛い雑貨店でも。

それで「だったら家で会って思い切りおしゃべりすればいいんじゃない?」となりました。
外ではできないような話もできるし、思い切り爆笑できるし。私が車の運転が好きではないので親友が車でうちまで来てくれます。私は家着のまま、ほぼノーメイク。親友もクルマでドアツードアなので外でランチしていた時よりずっと普段着に近いかっこう。とっても楽です。

ランチは私がサンドイッチ程度の簡単なものを用意して親友は家からサラダを作って持ってくるか、途中で親友がお弁当を買ってくるかのどちらか。どちらにしても外でランチ&お茶していた時とは比べ物にならないくらい安上り。そのあとの買い物もなくなりましたし、ものすごい節約です。

オシャレなお店でのランチやお茶でなくとも家でいいやとこだわりもなくなり、買い物の物欲も減り、移動は面倒になり、普段着やノーメイクもそっちのほうが楽でいいわと思うようになり・・・私も親友も年をとりました。

2人でイタリアへのハチャメチャな旅行をしたのはもう35年以上も前のこと。若かったなぁ~と感慨深い。(間違えて仕方なくジュネーヴに行った話から3つ親友との思い出深い話を書いています)20代の時、還暦過ぎてもまだ付き合っている今を想像したことなんてありませんでした。20代のころ、60代なんて想像もできないくらいの老年期って感じでしたから。そして、人生経験積んできたはずなのに頭の中、精神年齢、全く進歩せず還暦なんてことも想像しておりませんでした( ;∀;)

それにしても私は友達が少ない。
浅い付き合いの友達はもちろんいますが、それでもジム友も含めて数人です。
家を行き来したり、一緒に旅行に行ったり、深刻な悩みまで相談し合えたり、ちょっとやっかいな親戚の話もお互い知っていたり、何の見栄も張らなくてよくて本音で話せる、そんな友人は1人だけです。

50代からの人間関係は、義理の付き合いや無理していた付き合いはやめた(必要のない人付き合いはやめる)その後だから、というのではなくそこまでの友達というのは20代のころから彼女1人しかいません。付き合いの悪い私にとっては、1人でもいることが奇跡だとも思えるので充分ですが。

深い付き合いの友達も多いという人もけっこういますよね。家を行き来して泊まったり、一緒に旅行したり、若いころなんて特に、彼氏ができた別れた修羅場だなんだということまでいちいち相談したり。私にはそんなことができる友達が複数いるなんて若いころから今まで1度もありません。若いころはそんな交友関係の広い社交的な人を羨ましいと思ったものです。今はそんな気持ちこれっぽっちもありません。年をとると周りの誰かと比べることもなくなってきて楽ですね。どうでもいいことが多くなってくるんですよね。どうでもいいことが多くなってくるのはあまり良いことではないんでしょうが、周りと比べていちいち感情を刺激されることがないのは良いことだと思います。