昨日の記事で萩尾望都さんの少女マンガ「ポーの一族」が宝塚でも上演されたことにちょっと触れましたが、親友が宝塚命!なおかげで私は昔々夢中になって読んだマンガ「ポーの一族」の続編が40年もたってから出ていることを知ったんです。子どものころ夢中だったものの続編を40年もたって初老になって読むってすごいですよね。同じものを40年たってから懐かしく読むというのではないんですから。続編というところがすごい。主人公が年をとらず時を超えて生きるヴァンパネラの物語ですから、自分がリデル(誰それ??wあとで書いてます)になったような気分。

主人公の2人の少年が何百年と生き続ける物語ですが、話は書かれた順、1巻から順に読むと時系列はめちゃくちゃです。当初から時系列めちゃくちゃだったから、40年たって続編が出てあっちこっちの時代に話が差し込まれても違和感はなし。
ただし、絵柄はかなり違ってしまっていますが・・

マンガの物語は1700年代から始まって、完結した(と思った)のが1970年代で、マンガの中の物語が「今」に追いついたところで終わったんだなと思いました。
私が読んでいたのが14歳の時、主人公のエドガーとアランも14歳で同い年。
最終回(だと思った)はエドガーとアランがエドガーの子孫、エディスと出会って友達になるお話。(悲しいラストでしたが)エディスも14歳で当時の私と同い年。

40年たって続編が出たら私は50代半ば・・・エドガーは変わらず14歳。
リデルというのは幼少期をエドガーとアランに育てられた後身内に引き取られ、その後2人と会うことはなく年をとり、60代くらいでエドガーとアランの話を聞きに来た人に自分の体験を話す老婦人です。なので40年もたってから続編が出たとき、「私はリデルになっちゃってるよ~」と思ったのでした。

子どものころからマンガは好きでけっこう読んでいましたが、萩尾望都さんのマンガはそれまでの少女マンガとは全く違ってかなり衝撃的だったんです。私にとっては。
なんといってもストーリーの壮大さがそれまでのものと全く違う。夢中になりました。

遥かな時を超えたストーリーというのが好きなのはマンガでもミステリーでも同じ、子どもでも還暦でも変わらず同じのようです。(こういう話が好きみたい
たくさん読みまくった里中満智子さんのものでも1番好きなのは「あすなろ坂」と「あした輝く」といった女の一生とその子孫までの話でしたし。

その前に衝撃的だったのは池田理代子さんの「ベルサイユのばら」これもまた、それまでの少女マンガと違って海外歴史ものですから別の意味で壮大なストーリー、しかも絵がとっても素敵~~♪と、当時小学生の私は憧れたのでした。縦ロールの髪型とかドレスとか、ページのそこかしこに描かれるバラも。
おかげ様で世界史の授業でもフランス革命のところはばっちりでしたね、知らんでもいいような細かいことまで知っていました。

私が小学生のころ最初に夢中になって読んだマンガは学年誌連載の谷ゆき子さんの「バレエ星」。これは長いこと幻のマンガだったのを50年もたってから発売されて読むことができたことを以前ブログに書きました。(50年ぶりの学年誌

そのあとが浦野千賀子さんの「アタック№1」です。テレビアニメも観ていて、「木の葉落とし」とか「三位一体」とか、鮎原こずえの宿敵ソ連のシュレーニナの「殺人トス」とか架空の技の名前、今でも覚えているwアニメの主題歌も全部歌えるんですよね~~しかもオープニングの歌だけでなくエンディングのほうまで。昨日のことも忘れるのに、こんなところに脳のキャパを無駄使いしているわ。

私は観ていなかったけれど「アタック№1」の前には「サインはV]がテレビで放映されていて、私が幼稚園~小学校の時代はバレーボールがすごく流行っていたと覚えています。
外遊びが「バレーボール」(女の子だけだと思うけど)は定番で学校の友達みんなでボールが真っ黒になるまで放課後の校庭や近くの公園でさんざん遊んだ懐かしい思い出。新しいボールを買ってもらえた時の嬉しさ、真っ白な革の色と新しい革のにおいとまだへたっていない硬い手触りを今でも思い出すことができます。

今はバレーじゃなくてバレエに夢中ですが。

バレエ漫画も「バレエ星」の次は「りぼん」連載の山岸凉子さんの「アラベスク」。
「バレエ星」のような荒唐無稽さがなくすごくリアルな世界のバレエ漫画で大好きでした。
そして、大人になってから買いそろえましたので今でも読めます。
主人公のノンナはウクライナのキーウ出身でキーウのバレエ学校から物語は始まります。ウクライナのキーウがこんなことになってしまうとは・・・
山岸凉子さんは子ども時代だけでなく、大人になっても読んでいました。
「日出処の天子」が1番有名なんじゃないかと思いますが、短編の人間の心の闇を描いたものがと~っても怖くて面白くて好きです。
「アラベスク」に続くバレエ漫画「テレプシコーラ」は私もいい年になってからの連載でしたが全部買って持っています。

私が小学生だったころ、マンガは「りぼん」や「マーガレット」で翌月や翌週をじりじりしながら待って読むのがほとんど。連載していたものが単行本で出ても全巻揃えて買ってもらえたのは「アタック№1」と「ベルばら」くらいだったんじゃないかなぁ?だから繰り返し何度も読むというのをできたのもそのくらいだったかも。
当時マンガの貸本屋というのが近所にあって、母に時々妹と一緒に連れて行ってもらい借りてもらって読んでもいました。
多くの人が知っていると思われるマンガ、大和和紀さんの「はいからさんが通る」、中学生の時読みましたし好きでしたが、大和和紀さんといえば私は小学生の時にその貸マンガ屋さんで借りて読んだ「モンシェリcoco」です。デザイナーとファッションの話で舞台がパリ、小学生の私には「すごくオシャレ~♪」だったんです(笑)

中学生になったら自分で買えますから、それで初めて全巻揃えたのが「ポーの一族」でした。

小学生の時からず~っといろんなマンガを読んでいて、大人になっても読んでいるしアニメも観ている・・・私の上の母の世代はそんなことはないので、いったいいくつなの?何をやってんの??と言われたら返す言葉もなし・・・
でも、需要があればこそ、40年後とか50年後に続編が出たり再販されたりしたんだと思うので私だけじゃない!!と思いたい。それに母の世代はそもそもそういうものがなかったという物理的理由が大きいはず。あったら私の母なんかは絶対読んだり観たりしたと思うな~

でも、私の次の娘となると、読んではいるけど私ほどじゃないんですね。
私が月刊のりぼんや週刊のマーガレットを楽しみにしていたような、そういうこともなかったし、単行本でそろえあれこれ読むこともさほどなかったです。ほかにもっと面白いものがありましたもんね、娘の時代には。
小学生の時はたまごっちとかゲーム。中学生以降は携帯とゲーム、高校生以上ではスマホ、SNSでしょうか。アニメはさすがに子どものころからずっとブームのものはそれなりに一通り見ていますけど。

子ども時代を思い出すとろくに勉強もしないで遊び呆けていた記憶ばかりなんですが、外遊びは別として、家の中で遊ぶとなると好きで夢中だったものって案外少なく、マンガの他はお人形遊びくらい。私は中学生になるまでずっと人形遊びは好きで家具も服もそろえて夢中でした。で、人形は大人になっても好きで自分の好みの時代のファッションのバービー人形を買ったりもしたくらい。つまり、小学生の子どものころから今に至るまでまったく変わっていないということに・・・成長しないまま還暦に??( ;∀;)