宗教に誘われて行ってみた話・その1
宗教に誘われて行ってみた話・その2
宗教に誘われて行ってみた話・その3
先生の講話を聴くのは広い畳敷きの講堂みたいなところでした。
講演台にはスーツ姿の男性。教祖様ではなく、教祖様直々の教えをお話しする先生ということでした。(たしか・・たぶん。)
支部の数だけそういう教祖様の教えを代わってお話しする先生という人がいるのだと思います。(たぶん)
お話自体はごくまとも、良いお話でした。
Aさんから「個人的な悩みも先生に相談できるんですよ。この質問状に書いて出せば次回△■先生から回答をいただけますよ」と言われたのですが・・・
熱心な人ほど教祖様の回答がすべてになっちゃうんじゃ?
熱心な信者さんだと教祖様からの直々の回答は絶対、これしか道はないと思い込むこともあるかも・・と、これが私が宗教に関して1番苦手と思うところで、こういうのに依存し過ぎるようになったらそれは怖いと思いました。
講話のあとはAさんと、同年代の女性ばかりが集まる部屋へ移動。
(男性どうしとか、青年部みたいな若い人たちの集まりの部屋もありました)
その日の当番の女性がみんなの前に立って話をしました。
子育てや家庭での悩み、自分はどう感じていたかといったような体験談で、人によっては同じ思いをしています、参考になったなど共感した感想を持つと思います。
自分だけかと悩んでいたり孤独だったりする時だったら心強い思いをするかも。
ちょっと話は逸れますが、この講話のあとのお話会みたいなの、私が20代の時に流行っていた(と思うけど)自己啓発セミナーでの「自分の内面をみんなの前でさらけ出す」プログラムに似ているなと思いました。(なぜ、そんなセミナーを知っているかというと、その話はまた別の機会で)
ちなみに体験談を話す女性たち、聴く女性たち、やはりみなさんとてもオシャレでキレイにされていました。
そこで会は終了。
私は3回とも先生の講話と同年代の集まりでの話を聴くだけで帰りましたが、Aさんは会に行った日は1日いることも多いとか、休日はご主人もお嬢さん方も一緒に家族みんなで行く、などということを聞きました。
一家でドハマりしている様子ではありましたが、危なそうな印象はなかったです。
結局3回しか(娘曰く3回も行ったの?!!となりましたが)行かなかったので、熱心に通った末どっぷりハマった時に多額のお布施や何かを買うことを要求されるようになるのか?そこのところはわかりません。
講話を聴いたり悩みを話したりすることで心の平穏が得られるなら、それはそれでよいと思います。
ただそれも多額のお金を要求されたときに「これはおかしい」と思える判断力を持てて、そこから離れることができる人ならば、の話だと思います。
でも、どっぷりハマって洗脳され依存した後だとそれがとても難しいことなのだと言われていますね。
家族がどんなに説得しても、お金を要求され身ぐるみ剥がされても当の本人はそのおかしさに気づかずまったく聞く耳を持たないというのは本当によく聞く新興宗教、カルトのトラブルです。
Aさんには3回行ったあと「私にはあまり必要がないので」とお断りしました。
引き留められることもなく「またお話を聴きたい時はいつでも連絡してくださいね、いつでもご紹介しますから」と言われました。
娘たちは娘たちでAさんのお嬢さんがお友達を勧誘していたそうです。
高校生でそれをやったらちょっと・・・と思いましたが、案の定みんなかなり引いてしまい断ったお子さんばかりだったそうです。
で、3回も会合に行った私のことを、娘はお友達から「ちょっと、riri(娘)のママ、大丈夫なの~~?」と心配してもらっていたそうです。
同じように誘われたママ数人はみんな最初の「お友達の家」で「これは!」と察し、必死に無難な言い訳考えて断ったんだそうです。
まぁ、私も親友の件がなければ同じだったと思います。
主人には私がそういうのに行くなんてめずらしいねと言われました。かなり意外だったようです。
・家族の大切さについて話す会といった感じでそこまで怪しいところという感じはしない。
だけど、そんなに通い詰めて何度も聴かなくてもいい話だとも思う。
・若いころ親友(主人も結婚前から知っています)もちょっと通っていたことがある。
・ちょっと通った程度では金銭の要求とか物品販売はないらしい。
・教祖様直々のお悩み相談は熱心な信者さんにとっては依存する原因になりそう。
というような感想を伝えたら
「通っているうちに救ってやるから金出せ、みたいに救いと引き換えのお金の話が出たらヤバいよね」と。
そう、やっぱり問題は多額の金銭が絡んできたときですよね。
ちなみに、
受付の女性がすごく綺麗な若いお嬢さんばかりだという所に反応していました。
おばさんたちもみんなキチンとしたかっこうでとてもキレイにしていたので、それも言ったらそこにはまったく反応しませんでした。(だから、やっぱりこれは・・・笑)
金銭に関しては、普通のキリスト教の教会に通うのだって献金があるし、仏教だってあります。
超常現象だの病気が治るなんたらだの魔除けだの開運だののグッズ販売、そういうのは論外にしても、献金orお布施or会費などの費用、これの常識と思える額、そして心のよりどころと安心を得る程度から依存と妄信までの間、難しいですよね。
金銭の持ち出しや妄信は家族が気づくところまでいってからだとかなり深みにはまっている場合が多いでしょうから、家族だったらとにかく警戒するし心配するのが当たり前だと思います。
先生の講話を楽しみに聴くだけ、そのあとの同年代のお話会で体験談を聞いて共感し合う、それで心が落ち着く、そういうことだけなら問題ないと思います。
そういうのにドはまりして毎日通ったとて、私がドはまりしているフィットネスクラブでダンスしていることとそう変わりがないと思えますし、どういうことを楽しみにして毎日精神的に安定していられるかは人それぞれだし、会費は私の通っているフィットネスクラブのほうが高いですし。
物販だってフィットネスクラブもすごいです(笑)
週替わり、月替わりで実にいろいろなものの販売会やっています。
速乾タオルなどの安いものから、化粧品やヘアケア商品、美顔器に超音波(?)シャワーヘッドやマッサージチェアなどのかなり高額なもの、果ては運動しなくても振動するパッドを身体のあちこちにつけるだけで筋肉がついて運動になるなんてもの(フィットネスクラブに来る必要ないじゃんw)まで・・・でも買わないと不幸になるぞ!みたいな圧がないのが宗教と違うところ。
フィットネスクラブには頂点に君臨する教祖様はいませんから、
誰かの考えがすべて、となることなんてありえない世界。
むしろ、最低限のルールすら守れない人もちらほらいてトラブルになったりする世界。
全員が同じ方向を向く宗教からは真逆の世界ですね、いろんな考えや価値観の人だらけで自分とは合わずにうんざりすることも度々ある場所ですが、むしろそこが運動していること以外でもとても健全な場所といえるのかも。
かなり昔ですが、私が読んだ中で超絶怖くて具合悪くなったカルト宗教の小説。
宗教団体と教祖のモデルはハッキリしています。フィクションですがかなり実態を取材して書かれたのは?と思いました。
最高峰に悪質なものがモデルなので凄まじいです。
暑い毎日、うすら寒くなりたい時におススメです。