娘の結婚で長かった(なかなか結婚しなかったから!)積み立て貯金をようやく本人に渡すことができました。

私が娘のために積み立ててきたものは2つ。
1つが郵便局の積み立てで、娘が生まれた年に郵便局で娘名義で作りました。
2つ目が純金積み立てです。

郵便局での積み立ては月々の引き落としですが、娘が社会人となってからは家に入れてくれていたお金もそのまま入れてきました。
純金積み立ては娘が生まれた当時、まだネットなどで調べることなんてなかった時代ですから金融雑誌を買ってきて「金貯蓄が良い」という記事を読んで選んだもの。引き出す時は現金でも金の延べ棒でもおろせるみたいですよ、金の延べ棒って1度手にしてみたい気も(笑)でも、延べ棒分まで貯めるって相当なんでしょうね、おろすことはないものでしたから、どのくらいあるか確認してみたこともないのでわかりませんが・・・

私はコツコツ型で娘名義の通帳でしたが、主人はなんと現金を封筒に入れて渡していました!
なんというやり方ww娘もちょっと驚いていました。
「家具と家電をそろえる金額に結婚式と披露宴のために用意していた分を上乗せした」とのことだったので、そんなのを現金で渡されて娘もびっくりしたでしょう。

で、渡す時に言ったことが「ダンナには言わないで持っておいたほうがいいぞ。あてにしてしょーもないことするかもだから」

ほほぅーーー!それは体験談ですね!ご自分のことをよ~~くおわかりでww

まぁ、長年夫婦をやっていればいろいろとありますね。
揉めると言えばそのほとんどが金銭がらみです。(うちだけ??)
主人も自分がしてきたことを自覚できているならいいでしょう。
それに、娘が将来結婚する時にと主人なりに貯金してくれていたってことでしょうから。

自分の両親のことを思えば、主人はよくやってくれたと思います。感謝。

父はかなりな有名企業勤務、母は専業主婦。お給料も相当良かったはずです。福利厚生も素晴らしかった。社宅にも入っていたから、その家賃がほとんどなかった期間に家賃分相当な貯金ができたはず。終身雇用が当たり前のあの時代、順調に出世し定年まで安泰でずっとそこでお給料をもらい続け、さらに超大手企業の退職金って相当だったのでは?大人になってから気づきました。でも、私と妹は物心ついたころからずっと「うちは貧乏だからお金がない。将来結婚する時は何もしてやれないから自分で用意するように」と言われ続けました。それもいいと思いますよ。そういう教育方針、ぜんぜんいいと思います。自立心旺盛に育っていいでしょう。親のお金をあてにするものでもないですし。

小学校低学年のころから呪文のように「うちは貧乏だから自分で何でもするように」と言われ続け、実際教育費以外は本当にギリギリしか与えられなかったことも、教育費がものすごくお金がかかることは自分が親になってから実感しましたので、そこだけはちゃんとしてもらえたので良しとする、いえ、世間上から下まで見たなら幸せと思わないといけないんだと思います。

何が嫌かというと、両親の散財っぷりがすごかったこと。子ども時代は気づきませんでした。姉妹ともに本当に父の勤務しているところは特別お給料が低いんだと思い込んでもいました。なんとかわいいことよwでも、思春期を過ぎ世間のことがわかるようになったころから、そして社会人となり自分もお給料をもらう身となり、さらに結婚して親になってみると、そのたび両親ともに私の金銭感覚からするとめまいがするようなお金の使い方だったことを身を持って理解しました。そりゃ~子どもに回す分はないわ、と変な納得をしました。貯金という行為がこの世にあるということを知らないのでは??と思えるほどです。

子育て全般で言えばもちろん、充分な愛情はあったし、孫たちもとても可愛がってくれたし、私と妹の仕事への理解もあって助けてもらいました。私は泊りもある仕事で親が預かってくれたのは非常にありがたいことでした。妹も甥が1歳になる前に保育園に預けたりする必要もなく仕事に復帰でき、その仕事が後の大きな仕事へとつながったわけなので、私も妹もそこはとても感謝しているところです。でも、私は預かってもらうのに月々それなりの金額を母に支払っていましたけどね。母もそれを要求しましたし。娘が結婚してこの先子どもを産んだとして、私はいくらでも預かるつもりでいますが、それで娘からお金をとろうなんて思いません。つくづく親子でも感覚が違うんだなと思います。

孫にも愛情たっぷりだった両親なので、娘と甥は祖父母が大好きに育ちました。
母は娘の結婚にあたって自分が使わなくなった装身具を譲ってくれるみたいで、見せてくれました。ありがとうと思う反面どうしても「私が30代~50代のころこんな高価なものは買わなかったなぁ~、そもそもそんなところにお金を回すなんてなかったわ」と思ってしまう。そりゃ私だって20代のころは海外のステイ先でブランドバッグだの食器だの、あれこれと買いましたので大きなことは言えませんが、そんな生活を子どもが生まれた後もずっと続けてなんていませんから、母の散財っぷりのスケールは違いますわ。

今実家で高齢の母が「片付けなきゃと思うけど、全然片付かないのよ」と言うたび「そりゃ~~~あの量の洋服とバッグ、どんだけ買ってきたのよ??」と妹と呆れています。わかっていたけれどむなしくなりますね。大人になってから両親のお金の使い方と、自分たちが貧乏だからとガマンさせられてきたあれこれ、思春期のころのあれこれ、自分が結婚した当時のあれこれ、思い出してはものすごく嫌な気持ちになることはどうしようもありません。気持ちを分かち合える妹がいるのでまだよいですが。

それにしても、世間的な常識はあるし、子どもや孫に愛情はある、とても普通の人だと思えるのに金銭感覚だけタガが外れていると思える酷さ。これってなんなんでしょうか。そのせいで(おかげで、と言ったほうがいいのかな?w)私と妹は非常にシブイ金銭感覚で主婦になりました。反面教師で、シブイけど子どもには貧乏だ(だからおまえに出す分は無い)と言いたくない、出せるなら文句言わずに出してやりたい(両親は子どもにお金を出さないといけないとなるとしぶしぶでそれを私たちに言いましたからね)と、姉妹ともに同じ気持ちでした。

夫婦の揉め事もお金がらみが多いと思いますが、親子間も金銭がらみってやっかいです。現実もですが、精神衛生上も。